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総合型地域スポーツクラブ支援、始まる! (2)

ジュニア運動教室がはじまるよ!

まずはボール遊びから

先日行われた、スポーツ健康学科の学生による総合型地域スポーツクラブ支援のレポート第2弾です。


去る3月30日、文部科学省は、昨年スポーツ振興法を全面的に改正して、新たに制定されたスポーツ基本法の下、今後の日本のスポーツ政策の中核を収めた「スポーツ基本計画」を策定し、公表した。そこでは、大学によるスポーツを介した地域貢献、地域のスポーツクラブを支援する方針を明確に打ち出した。これは、大学による総合型地域スポーツクラブ(以下「総合型SC」)の支援や運営を後押しするものであることに他ならない。スポーツ健康学科は、これに連動するかのように、総合型SCへの支援に動き出している。

先般、設立準備中の「(仮)しおじり高出総合型地域スポーツクラブ」から、小学生達の放課後での運動・遊び指導を依頼された。同クラブから与えられたメニューをこなすのではなく、学生自身のアイデア・企画による「ジュニア運動クラブ」事業(5月~10月、月2回程度、全校一斉下校日の水曜日、約30名)の展開を打診された。これを受けて、吉田研究室及び呉研究室では、最初と最後の回に、呉ゼミの学生による子ども達の体力測定を実施することとし、その他の回は、吉田ゼミの学生が、毎回、自ら選び、また考え出したメニューで子ども達と運動・遊びをすることとした。これまでに体験会(4月22日)を含めて3回実施したところである。

最初の回(5月9日)は、予想以上に円滑に運営することができ、学生諸君も今後に自信を持ったようである。しかし、2回目(5月23日)は、学生によれば、子ども達と仲良くなるにつれて、子ども達が、指示通りに動かなくなってきたというのである。学生は、このことに大いに悩んでいる。授業では見せないような真剣な顔つきに私自身、少々驚いている。また、低学年から高学年まで、学年構成が様々なことも課題となっている。どのように解決するだろうか、教員として学生達の動向をしばらく見てみることとしたい。このような問題を解決・克服することで、学生達は成長していくのではないか。まさに地域によって、学生が自分の非力を知り、力を付けていくことになり、そして、地域に貢献しつつ、地域によって育てられていくことを実感する。半年後の、子ども達とともに学生の成長ぶりが楽しみである。

総合型SCへの支援は、今後、スポーツ健康学科全体として、また健康栄養学科などとも連携し、地域と本学の特色を生かした地域貢献の新たな方向性を見出すきっかけになるような予感がする。


本稿は、スポーツ健康学科 吉田勝光教授より寄稿いただきました。
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