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2014/11/07
  • アウトキャンパス・スタディ事例

カゴメ富士見工場でアウトキャンパス・スタディ実施(総合経営学科の葛西ゼミと、「食品産業論」「アグリビジネス経済学」の受講生)

総合経営学部総合経営学科 教授 成 耆政


総合経営学科の葛西ゼミ生(葛西和廣教授)と、「食品産業論」「アグリビジネス経済学」(成耆政教授)の受講生が、カゴメ富士見工場でアウトキャンパス・スタディを実施しました。
今回は「食品製造企業における生産性と環境対策」というテーマで富士見町にあるカゴメ富士見工場を訪問し、約30分間の説明と約1時間の専門ガイドによる商品の生産プロセスを見学しながらの説明を聞きました。

今回訪問したカゴメ株式会社の富士見工場は名古屋市に本社があり、全国に9つある製造工場の一つです。
カゴメ富士見工場は長野県富士見町の所在し、1968年操業、敷地面積は東京ドームの約2.5倍もの広さがあります。
主な生産内容としては、紙パック飲料・ペットボトル飲料・ソース醸熟液の製造・原料野菜の加工などです。

カゴメ富士見工場は「よい原料」×「よい技術」×「地球へのやさしさ」をモットーに日々経営活動を行っています。
少し詳しく紹介すると、カゴメの商品づくりは原料の品種づくりから始めています。すなわち、世界中から野菜のタネを集めてそれぞれの商品に適合した品種を開発しているのです。そして、その品種を持って契約農家と一緒に栽培し、栄養豊富な旬の野菜を育てています。

保存料や着色料・化学調味料は使わず、原料が持っているおいしさそのままの商品づくりをしています。
また、特許技術である「逆浸透圧技術」を用いて、1年中取れたての旬のおいしさを活かす技術で商品を生産しています。
とくに、地球へのやさしさとして、野菜のしぼりかすは畑の肥料や家畜の飼料に、ペットボトルは衛生服に、紙パックはティッシュやトイレットペーパーなどに再利用され、100%リサイクルを目指しています。
このような活動が評価され、カゴメ富士見工場は平成26年度「リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」農林水産大臣賞を受賞しました。

今回のアウトキャンパス・スタディでは、カゴメの野菜ジュースを飲みながら会社の概要と環境への取り組みに対する説明を伺い、続いて、主にジュースを容器に詰めて商品にするパッケージングエリアを約1時間見学しました。
私達が普段飲んでいるジュースが商品化されるプロセスを直接目にすることができました。
参加者達は、全自動製造システムでロボットと機械によるパッキング工程を興味深そうに見学していました。

楽しい時間もあっという間に終わり、野菜ジュースをお土産としていただいて富士見工場を後にし、諏訪湖パーキングエリアで美しい秋の諏訪湖を観ながら美味しい昼食をとり次の目的地に向かいました。
参加者達は「大変面白かった」「とても勉強になった」「いつも飲んでいる野菜ジュースの製造過程が分かってよかった」などの感想を述べており、大変有意義なアウトキャンパス・スタディとなりました。
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