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2007/09/25

中越沖地震災害救援ボランティア活動報告

災害マップを作る学生

共に活動した長野大学の学生たちと記念写真

「災害マップ」 もっと大きくする

8月1日に発足した、学生や教職員有志による「松本大学災害支援ネットワーク」長野大学と連携し、新潟県中越沖地震の災害支援のため新潟県柏崎市において、8月20日から9月17日までの間ボランティア活動を行いました。3~4名の学生と教職員が2泊3日程度のローテーションで活動を行い、本学の参加者は8月7・8日の先陣隊と合わせ延べ111名となりました。



 地震発生から約1ヶ月が経過した時期であり、被災された住民の方の、避難所から仮設住宅への引っ越し、そして新しい生活が始まりつつある時期でした。災害における被災者支援活動としては、震災直後の「救援活動」から、失った機能を取りもどすための「復旧活動」そして、災害により受けた被害を立て直し再び盛んにする「復興活動」があると思います。今回の私たちの活動は、復旧から復興に向けた活動であったと思います。



 仮設住宅は地域と数に限りがあり、必ずしも希望した地域の仮設住宅(元々住んでいた近くの地域など)に入居することができなかった被災者の方がたくさんいらっしゃいました。住み慣れない土地の生活に早くなれていただけるよう、ボランティアセンターでは仮設住宅周辺のお店や銀行などの情報を、住民の方々にインタビューをしながら集め、地図を作って配布する活動をしていました。私たちは、この「仮設住宅周辺生活情報マップ作り」のお手伝いを中心に活動をさせていただきました(8月末頃まで)。

 

 9月になると、仮設住宅の集会所(仮設住宅の住民が共同で活用する公民館的な建物)において「お茶会の活動のお手伝いも行いました。日中一人で過ごす高齢者などが集まり私たちも楽しみながらいろいろな話を伺いました。こうしたお茶会を通じて、今まで知らなかった隣近所の方との交流も始まり、仮設住宅の生活の不安を和らげているのだと思います。また、今まで作ってきた「仮設住宅周辺生活情報マップ」も配りながら、情報を加えたり、修正をしたりという活動も同時に行いました。



 そして、9月15日と16日は、仮設住宅において「じょんのびふれあいまつり(※)」が行われ、仮設住宅の住民の方だけではなく、仮設住宅周辺にお住まいの方も多く参加されました。集まった住民の方は、大小はあるけれど全員が被災された方々でした。これから復興に向けて、団結して前進する姿が私たちの目に焼き付きました。私たちは、ボランティアとしてお手伝いさせて頂くと共に、柏崎市の住民の方から多くの元気と勇気を頂いてきたと思います。



 今回の夏期休暇を活用したボランティア活動は終了となりますが、学生・教職員とも柏崎の復興を心よりお祈りし、これからも私たちにできるお手伝いをさせていただきたいと考えております。



※「じょんのび」とは、新潟の方言で「ゆったり」「のんびり」「真から気持ちがよいこと」を表します。
本文は、松商短期大学部 廣瀨 豊専任講師より寄せていただきました。
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