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2007/12/20

トヨタ会館/卒論の理解を深めるための事例研究

11月19日(月)、清水ゼミナール2年生、3年生、4年生有志と特別研究受講者、学部・短大の留学生参加希望者、あわせて19名(留学生計七名)で、トヨタ自動車の工場見学およびトヨタ会館を訪問した。

 上郷第九機械工場ではエンジンの生産ラインを見学した。トヨタ生産方式として有名なジャスト・イン・タイム(JIT)は、必要な“もの”を、必要な“時”に、必要な“量”だけつくる方式で、生産ライン上からムダが省かれている。

 ムダは①造りすぎのムダ ②在庫のムダ ③運搬のムダ ④手直しのムダ ⑤動作のムダ ⑥手持ちのムダ ⑦加工のムダと七つに分類され、常に改善(KAIZENとそのままローマ字で表記される)が行われ、ムダが取り除かれる仕組みになっている。

 堤工場ではプリウスの組立ラインを見学した。ドアレス工法(ドアを最終工程で取り付ける。採用理由は組立の際、乗りこみが楽、ドアの開け閉めをしなくてよい)や自働化(自動化ではなく、人偏にんべんをつける)により、品質をその工程で造りこみ、不良品を後工程あとこうていに流さないような仕組みを確認した。

 トヨタ会館では環境や安全への取り組みを見学し、また一人乗りの未来ビークル“i-unit”やF1カーへの試乗など盛りだくさんな内容であった。

 ゼミの2年生、李さんの「松本大学在学中に日本でしか経験できないことをしたい」という一言から今回のアウトキャンパスはスタートしたが、当日、長時間にわたって丁寧な説明をしてくださった竹添様に心より御礼申し上げたい。
本稿は、総合経営学科の清水聡子准教授が寄稿した、

学報「蒼穹」第89号から掲載しています
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