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2008/03/24

信濃グランセローズと提携 スポーツを通じた地域貢献の理念が一致

協定書を交わす三沢社長と中野学長

松本大学は株式会社長野県民球団が運営する信濃グランセローズと、このたび協定を結び、24日、調印式を行った。同球団からは、三沢今朝治社長と今久留主成幸ゼネラルマネージャー・球団統括本部長が来学された。

 提携に至ったのは、昨年、本学に人間健康学部が新設され、出身地の長野県に戻ることになったスポーツ健康学科学科長の等々力賢治教授(スポーツ社会学・スポーツ産業論)が、同年に誕生した信濃グランセローズの運営に関心を寄せていたことに起因する。アメリカ大リーグなど世界のトップ・スポーツ界が推し進めるグローバル(世界)化戦略に対し、地域(プロ・)スポーツ振興が、我が国(スポーツ界)にとって必要不可欠であるとの考えからである。そうした認識に基づいて話し合いを重ねる中で、同球団の唱えるスポーツを通しての地域貢献や地域の活性化が、本学の掲げる設立理念と一致したこともあり今回の提携となった。

 本学の教育的特長である、アウトキャンパス・スタディ(フィールドワーク)先として試合やイベントの舞台裏を見学したり、教員サポータ制度に信濃グランセローズの球団関係者を招き、「プロ・スポーツ論」や「スポーツ産業論」の講義で実施したいとする。また、インターンシップ(就業体験)先としても有効で、学生たちの実践的な教育フィールドとして活用したい考えだ。

 信濃グランセローズは、県内各地で開催する試合などのボランティアスタッフや商品開発に携わる情報源として、さらに運営面でも学生の力を借りたいと考えている。また、本学の所有するスポーツ栄養学やスポーツ心理学などの知的・人的資産を活用し、戦力アップにつなげたいとしている。

 今後は、学生の要望にも配慮しつつ、実現可能なことをさらに検討・模索する。信濃グランセローズの主催するスポーツアカデミーへの協力にくわえ、近い将来における同球団からの本学への寄附講座も検討していく予定だ。
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