新着ニュース

「ティーボールを通じた地域間交流&国際交流」

尾張地域との交流大会の1場面

去る8月上旬、本学の主催でティーボールによる二つの交流行事を前後して開催(梓水苑:松本市梓川)しました。ティーボールは、本塁後ろに置いたティー台上のボールをバットで打って開始する、投手のいない野球・ソフトボール類似のニュースポーツです。ルールを競技者や施設などの環境に合わせて自由に変えることができ、近時、野球やソフトボールの準備段階(小学校4年生以下用)としてかなり普及してきました。本学の推進する「地域づくり」の一環として、地域共同研究支援の形で実施しました。

 1つは、愛知県のNPO法人尾張JPスポーツ(3チーム)と松本市少年軟式野球連盟(9チーム)との交流大会(参加者約300名)。各チーム1日2試合ずつ楽しみ、閉会式では、本学小倉副学長から、総合優勝を果たした北原町少年野球クラブらにカップが授与されました。尾張JPスポーツ考案のルールで実施され、お母さん選手が常に守備時2人、攻撃時3人出場しました。松本地域の家庭に、親子の会話や親(特に母親)と子とのキャッチボールなどの増加といった、尾張地域にもたらされたと同じ効果を期待してのものです。お母さんのために「バッティング教室」(指導:本学岩間講師・女子ソフトボール部コーチ)も設けました。多数受講され、「フライを打つ方法を教えてください。」と質問したお母さんが、直後の試合の初打席で、フライでのホームランを打つ場面を目にしました。

 2つめは、上記北原町チームと韓国のスポーツクラブとの交流会(参加者約90名)。プレゼントの交換(松本市:手まり、韓国:Tシャツ)に始まり、北原町チームと韓国のプリンス、木洞(モクトン)の各チームとが対戦。最後は両国混合チームを2つ編成(女性各3人参加)して試合を行いました。昼頃に試合を終え、野外バーベキュー場でウエルカムパーティを行い、スイカ割りなどでさらに交流を深めました。開催直前に竹島問題が再燃し、他の民間レベルでのスポーツ交流が中止となっているとの報に接し、多少の不安がありました。韓国側の「政治と子どもたちのスポーツは全く別のもの」(8月5日信越放送SBCニュース)との見識に改めてスポーツによる国際交流の良さ、大切さを実感しました。

この事業の開催に当たり、本学を始めとして、様々な方々のご支援をいただき、また、ご迷惑をご寛容いただきました。ここに感謝を申し上げます。


本文は、人間健康学部スポーツ健康学科の吉田勝光教授から寄せていただきました。
このページ先頭へ