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日韓スポーツ交流-韓国スポーツ大会視察等の報告-

【1】再会できた訪日の子ども達

【3】金泳三・前大統領による始打式

今夏、8月4日から6日まで「地域共同研究支援」の一環として、松本地域と韓国ソウル地域の子ども達とのティーボールによる日韓の交流会を初めて行った(8月28日付け本学HP掲載)。これがきっかけとなり、主として開催準備に携わった吉田研究室が本学を代表する形で韓国を訪問した(9月26日~29日、3泊4日)。韓国ティーボール大会を視察し、上記交流会の結果報告(日本側アンケート等)や次年度以降の打合せを行った。

 韓国ティーボール大会は9月27日に文鶴(ムナク)野球場(韓国プロ野球球団・SKワイバーンズのホームグラウンド。仁川広域市)で開催された。同行者は、上記交流会の際、韓国の子ども達を松本まで引率していただいた澤田幸男氏(澤田スポーツクラブ代表)及び高橋昭氏(日本ティーボール協会理事)。

 大会当日には、セレモニー出席のため来場された金泳三(キムヨンサム)前大統領と上記野球場の貴賓席でお会いすることができた。お土産の「松本てまり」等を前大統領にお渡しした。前大統領からは、今夏の本学の対応についてお礼の言葉をいただいた。また、会場では今夏訪日した子ども達にも再会することができた(写真1)。

 ティーボールは、ルールを参加者の能力等に応じて決めることができるが、韓国のティーボール大会を観戦して幾つか印象に残った点があった。①ビニール製の円形サークルの存在(写真2)。②女子を3人入れること(保護者・母親ではない。写真2)。③参加チームを16チームに限定。④全コートが天然芝の上でプレー可能(外野フェンスに向かって4面設定)。⑤開会式は、試合の途中に来賓(今回は前大統領)が来られてからおもむろに開催されること(写真3)。⑥日頃スポーツに親しんでいない都会っ子に、スポーツに興味をもってもらうことが目的であること(そのため、決して上手くない)。

 大会視察後、韓国ニュースポーツ協会(会長・徐相玉、ソウル市木洞)事務局及び韓国ティーボール協会事務局(同)を訪問した。今夏の上記交流会の結果報告をし、今後の方向性について打合せを行い、翌々29日午前にも再度検討会を持った。韓国側から、①日韓スポーツ交流の継続的開催を希望し、本学の協力をお願いしたいこと、②他の種目(サッカー等)にも広げて交流できないか検討していきたいこと、③本学の学生に対して女子大学生大会(韓国では毎年定期的に開催)へ参加して欲しいこと、④来年度の交流会は、大学セミナーハウスの利用と共に、ホームステイも実施したいこと等の意見が出た。韓国の某大学の先生からは、本学とのスポーツ交流への取り組みを打診された。

 本学の日韓スポーツ交流はまだ始まったばかりで、本学(学生諸君も含めて)や地元のスポーツ団体等の協力がなければ継続的、かつ発展的実施ができないことから、今後の検討課題として帰国した。


本文は、人間健康学部スポーツ健康学科の吉田勝光教授から寄せていただきました。
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