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2009/03/23
  • イベント情報

公開講座「高齢化社会対応セミナー」実施報告

2月28日、長野銀行主催、東京大学・本学共催による「高齢化社会対応セミナー」が開催された。
 基調講演は東京大学でジェロントロジー(加齢学)を研究する宮内康二氏に「長寿社会の自助、公助、共助について」という題でお話しいただいた。ジェロントロジーとは、加齢や高齢者に関する科学的知識を創出する研究であり、高齢者医療、政治、経済、社会・文化、介護、住居、家計、労働・退職、心理等の多くの分野に亘る学際研究である。長野県は日本有数の長寿県であり、ジェロントロジーへの取り組みは本学にふさわしいと感じた。
 メインの講演は女性講談師の神田織音氏の成年後見講談であった。神田織音氏はこの成年後見に関する講談を全国で年間50回程度行っている。また、制度の概要説明と講談の法的解説を司法書士の太田知孝氏にお話いただいた。
 成年後見制度の普及は金融機関にとってもメリットが大きい。高齢者は金融機関の重要な顧客である。しかし、その取引を巡って高齢者の家族が銀行に対して不信感を持つ場合がある。どのような場合かと言えば、高齢者の家族が「やむなく預金の管理を行おうとしているのに、銀行がそれを理解して了解しないことについて感情的になり、銀行からおすすめした成年後見制度の利用に難色を示されることがあり、現実にはこれを原因とするケースが最も多い」(関沢正彦監修両部美勝編著『高齢者との金融取引Q&A』金融財政事情研究会・2008年32ページ)と言われる。高齢化社会の金融取引において成年後見制度は不可欠の法制度と言えよう。
 そして最後は小職が高齢化する団塊世代の資産運用について投資信託の活用を中心に解説したが、今回のセミナーが本学による地域の市民・企業へのささやかな社会貢献となればと思う。
 本文は、開催を企画し講演された松商短期大学部の藤波大三郎教授が、学報「蒼穹(第94号)」に寄稿していただいたものです。
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