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オーストラリアを舞台にした豊かな学び 夏季海外研修旅行レポート

オペラハウス前にて

ドルフィンウォッチングに出発

修了式後の記念写真

8月17日から30日までの14日間、オーストラリア国立ニューカッスル大学を舞台に湘北短期大学・松本大学夏季海外研修旅行が本年も開催された。この研修への参加は今回で6回目であり、本学が進める国際交流における年中行事の一つでもある。参加学生は、湘北短期大学31名、松本大学6名の合計37で名全員が女子学生であった。研修前、新型インフルエンザの影響が大変心配されたが、感染対策への指導を実施した上で開催となった。参加学生のほとんどが初めての海外旅行であり、フライト前には期待と不安の表情が多く見受けられた。シドニー空港到着後、旅行会社の粋な計らいでオペラハウスに立ち寄ることになった。有名なオペラハウスを目の当たりにし、学生も興奮した様子であった。

 一日のスケジュールは、次の通りであった。午前中、三つのグループに分かれてニューカッスル大学ラングウィッチセンター教員による英語講義(90分二コマ)が行われた。この講義では、オーストラリアの文化、動物、英語の歌など、学生を飽きさせない配慮がされており、学生からも大変好評であった。午後は、ニューカッスル市内を舞台とし、参加学生全員でオーストラリアに関する様々な体験行事を行った。体験行事終了後は、各ホストファミリーの家でオーストラリアの生活を実体験した。

 体験行事で印象に残ったものを三つあげてみる。一つ目は、オーストラリアの動物を見たり、触れ合えたことである。体験行事では、飼育されているコアラを実際に触れたり、コアラと一緒に記念撮影も行った。また別の日には、船でドルフィンウォッチングに出かけた。乗船して40分程すると、幸運にも多くのイルカたちと遭遇した。イルカたちも我々を歓迎するかのように並んで泳いだり、イルカ同士でじゃれあい、時折ジャンプも見せるなど、学生も貴重な体験に大興奮の様子であった。きっと、学生の行いと研修を一生懸命取り組んでいたことへのご褒美を与えて(見せて)くれたと感じた。

 二つ目は、地元高校へ訪問に行ったことである。訪問校では日本語クラスがあり、最初は高校生が、英語でオーストラリアのクイズ(動物、食べ物など)を出題し、学生が答える企画が行われた。その後に、学生が高校生に折り紙教えるなど、大変和やかなムードで交流が行われた。訪問の最後には、学生全員でソーラン節を披露した。このソーラン節であるが、様々なハンディ(短時間、狭い教室、大人数)を克服し、最後までチームワーク抜群で元気いっぱいの踊りを披露した。高校生もその迫力に目を奪われていた。

 三つ目に帰国する前日夕方、ホストファミリーも参加する中で修了式が行われた。修了式では、センター長から学生一人ひとりに修了証を授与して頂いた。学生は英語の歌、学生代表による英語でのスピーチなど、研修で学んだ成果を発揮する場でもあった。

 研修の学びについて、一番目に、オーストラリアを舞台にし、生活全体を通じて、生の英語を学ぶことができる。二番目に、湘北短期大学と合同企画であることから、他大学学生との交流ができる。三番目に、ホストファミリーとの生活を通じて、オーストラリアでの生活を実体験ができることである。特に三番目のホストファミリーとの出会いや生活は、この研修における学生にとってかけがえのないものであり、貴重な学びの場であった。最初は、コミニュケーション不足、それぞれの文化の違いで戸惑った学生も見受けられた。しかし、各ホストファミリーが学生を家族の一員として受け入れ、共同生活を通じて、ここでしか経験できない日々を送らせて頂いた。それは帰国する際、バスが出発する間際まで学生、ホストファミリーそれぞれが別れを惜しみ、涙する家族、抱き合いながら会話する姿などは、家族として過ごした者同士だからこそ生まれる光景だと強く感じた。私自身、今でもこの光景が強く目に焼き付いている。

 最後に、この2週間の研修(生活)を通じて、参加学生一人ひとりの成長した姿が大変頼もしく感じた。そして、今後の学校生活や人生の中で、この研修での経験を生かして欲しいと切に願う。


本文は、引率したスポーツ健康学科の大窄貴史専任講師 に執筆していただきました。
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