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2010/01/22

松商短期大学部の卒業論文発表会完成度の高い6テーマの発表を1年生が聴講

1月20日(水曜日)、松商短期大学部の「卒業論文発表会」が行われ、6ゼミから選ばれた学生、計12名が発表を行った。学生たちはゼミで学んだことをベースにしながら、それぞれ関心があるテーマを設定し論文作成に臨み、ときに、ゼミ担当教員に相談しながら完成させた。

 マーケティングを研究する金子ゼミ生たちは、安曇野市に「おにぎり専門店」を開店することを前提にして、実際に周辺高校の高校生にアンケート調査を依頼し、さらに出店予定地で交通量調査を終日にわたり実施するなど本格的なマーケットリサーチを行った。軽井沢や長野市のおにぎり専門店にも出向き、延べ2000個のおにぎりを試食したという。その結果、安曇野産の「えんむすび舞」のお米を使用したおにぎりを考案し、高校生向けにボリュームを多くしながらも価格は120円に据え置くことにした。店舗名は「おむすびmogu mogu」とし、宣伝用のキャッチコピーを「食べる幸せ」とするなど、すぐにも販売できるかのように細やかな計画が練られていた。この計画は1年生のゼミ生に引き継がれていくので、さらに進展が楽しみである。

 その他、経理会計を学ぶ山添ゼミの学生は、東京ディズニーリゾートの経営状態を研究し、営業費用や営業収益を調べた上で、年間11,653,000人を損益分岐点とし、それ以上のゲストを迎えることができれば黒字になると試算した。また、ユニバーサルデザイン(UD)を研究する廣瀬ゼミの3名の学生は、学内で実際に車椅子に乗って調査を行い、フォレストホール横の車椅子用スロープが手動車だと手が当たり、走行に支障が出る。建築基準をクリアすることだけに捉われていると、本質的なUDは出来ないと問題提起した。

 今回は、卒業生の論文発表に対し、1年生が聴講するという初の試みで、先輩たちの研究成果の高さに、おどろいた様子であった。しかし、レポートをまとめながら、次は自分たちもこうして卒業論文をまとめていくことを目のあたりにして、意欲をかき立てている様子が窺え、ますます期待がもてそうである。
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