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2010/10/20
  • イベント情報

健康栄養学科「教育GP」による特別講演会「妊娠中の栄養こそが次世代の健康をきめる」が開催されました

たくさんの方に聴講いただきました

熱心に講演される福岡先生

講座後、学生から多くの質問が寄せられました

「成人病胎児期発症説」という言葉を聞いたことがありますか?
 この衝撃的な理論が世界的に認められるようになってきました。「小さく産んで大きく育てる」という認識を改める必要があるようです。
 10月17日(日曜日)に、本学において健康栄養学科主催の特別講演会「妊娠中の栄養こそが次世代の健康をきめる」が開催されました。講師の早稲田大学胎生期エピジェネティック制御研究所の福岡秀興教授は、この分野の研究を進めるとともに、講演活動などを通して、胎児の低栄養に関する危険性を訴え続けている先生です。
 この講演会は、文部科学省大学教育・学生支援プログラム【テーマA】(いわゆる教育GP)「食の課題解決に向けた質の高い学士の育成」事業の一環として実施したものです。(社)長野県栄養士会研究教育栄養士協議会に後援していただいたこともあり、当日は、栄養士会員の皆様ほか学外から20名以上の方が足を運んでくださり、本学健康栄養学科1~4年までの学生を含めて230余名が熱心に聴講しました。
 「受精時、胎児期または乳児期に、低栄養または過剰栄養にさらされると成人病の素因が形成され、その後にマイナスの生活習慣が負荷されると成人病が発症する」とうイギリスのDavid Barker先生が提唱した説について、疫学研究や機序に関する研究の成果を紹介してくださり、低出生体重児が増えている日本の現状についての懸念を提示されました。そして、日本の若年女性においてはやせ志向が強く、妊娠期でも必要な栄養量が確保できてない妊産婦が多いことや、妊娠に気づく前の栄養状態も重要であることなどについて穏やかな語り口でありながらも、力強い口調で語られました。
 学生たちの受講後の感想には「次の世代を担う子どもたちがしっかり成長していかなければ良い未来をつくれるわけもないし、その責任を私たち、特に女性の人たちは感じなければいけないと思う」「栄養に関わっていく私たちは、どのようにこういうお話を一般の方に伝えてあげたらよいのかを考えたいと思います。」などのコメントがたくさんありました。
 福岡先生が若い学生たちに伝えてくださろうとした「妊娠前から健康な体づくりを」「妊娠期には充分な食事管理を」「社会がそのことを認識しなければいけない」などのメッセージを学生たちは受けとめてくれたようです。こうした学生たちが地域で活躍することで、健康的な地域づくりにつなげていけることを願っています。
 本文は、人間健康学部健康栄養学科 廣田直子教授から寄稿していただきました。

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