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2011/01/24

大学生活を有意義に過ごしてもらうために 松本大学 独自の入学前教育「集合セミナー」実施

これから始まる大学生活にあたり、目的を持ち、少しでも有意義な時間を過ごしてほしい。そう願って本学が6年前から実施している、入学前教育「集合セミナー」が23日(日曜日)本学で行われた。今回の対象者は、長野県・山梨県在住の推薦入試・AO入試に合格した入学予定者だが、今後、時期をずらして遠方の県外者、一般入試の合格者にも同じプログラムで実施される。



 今回の「集合セミナー」は、3部構成となっているプログラムの第1部で、入学予定者の皆さんに集まってもらい、学生が大学生活を語り、アドバイスする体験報告会や数人のグループに分かれ、4月からの同級生とともに大学生活のイメージを具体的にふくらますグループワークなどが行われた。



 体験報告会では、人間健康学部の2年生の学生が、掲示板を見落としてしまい奨学金の申し込みができなかった反省から、「大学は自由だけれど、その分責任も自分で持たなければならない」と注意を呼びかけ、総合経営学部の4年生の学生は「父の言葉だが『大学では、まさに時間が宝』、興味を持ったことには何事にも挑戦して実りのある4年間にしてほしい」と伝え、後輩たちにエールを送った。



 グループワークでは、知らない者同士のグループに分けられ、初めは緊張していたが、それぞれのグループに入った学生たちが先導して自己紹介するように促すと、すぐに打ち解け、しばらくすると所々から笑い声がもれていた。こうして入学前から、一緒に学ぶ友人と意見交換をし交流する。こうした刺激が、これからの学生生活に対して前向きな気持ちを奮い立たせ、大学生活を豊かにしたいと本気で考える「はじめの一歩」になってほしい。せっかくの休みの日に、わざわざ大学に来てもらって過ごしたこの時間が、明日からの自分のために生きた時間になってくれれば嬉しい限りである。



 なお、入学前教育の第2部は、プロのカウンセラーが、一人ひとりに対して50分程の時間をかけて、現在、自分自身が考えていること、将来の目標などを聞くプログラムが予定され、最後の第3部では、プレ・オリエンテーション(学部)やウェルカムフェア(短大)といった大学生活を具体的に計画していくステップへと進んでいく。



 また学習する習慣を維持して入学して来てほしいと考え、基礎教育センターから4教科から200問の問題が出題され、さらに短期大学部にはいくつかの推薦図書の中から1冊を選び、感想をまとめる宿題が課された。自分の目標を達成するためには、学習意欲をどう高めるかが問われる。本学では、そうした「自ら学ぶことの楽しさ」を学生たちが所有してほしいと考えている。
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