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松本大学、日本体育・スポーツ政策学会共催セミナー開催 「スポーツで白馬・大北(0261地域)は救えるか?」

日本オリンピック委員会理事兼事務局長を歴任した笠原氏

6月4日(土)、白馬村多目的ホールにおいて、白馬村観光局、白馬商工会、白馬岩岳観光協会後援の下、セミナーを開催した。白馬地域の活性化を意図したセミナーは、昨年に引き続いて2回目である。今回は、去る2月開催の「スポーツを通した白馬地域活性化研究会」で話題となった、地元関係者の「白馬は、オリンピック会場地」という認識の希薄さをベースにした内容とした。参加者は、地元の方々(前回より多い)、学会・大学関係者、学生(同志社大学、筑波大学、本学)、スポーツライターなど、約50名。会場受付や事前準備は、吉田研究室3年生ゼミ員(4名)が行った。臨機応変な対応に「よく動きますね」と参加者の声。



最初に笠原一也氏(前国立スポーツ科学センター長、同学会会長)による基調講演「長野オリンピックを振り返る」。これを受けて「長野オリンピックと白馬村の置かれた状況」(小谷寛二氏)、「オリンピック開催地域の現状と課題」(高尾将幸氏)、「総合型地域スポーツクラブの実践報告」(中嶋大輔氏)、「東日本大震災と白馬-白馬に求められること-」(江成康明氏)の報告があった。最後に笠原氏も交えて質疑・討論を行った。活発な意見交換があり、日本のスポーツ団体が抱える問題、オリンピック施設の問題、スキー離れ現象(スキー村の子どもにスキーの面白さを教えられなくて、スキー客を呼ぼうとする矛盾)などが指摘された。



本事業に引き続いて、9月には白馬地域に関心を持つ関西や関東の諸大学・研究室の学生(もちろん本学学生も)が集まる計画を策定中である。「白馬自主ゼミ交歓サミット」と呼んでも良い事業である。学生と地元の関係者との率直な意見交換の場となることを期待している。


本稿は、人間健康学部スポーツ健康学科 吉田勝光教授 に寄稿していただきました。
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