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3年を迎えた岡谷東高校との高大連携推進事業今年度最後の授業が終了

2008年に始まった岡谷東高等学校(健康スポーツコース)と松本大学(人間健康学部スポーツ健康学科)との高大連携推進事業は、協定を結んでから3年を迎えようとしている。12月7日(水曜日)には、今年度最後の体験講義として岡谷東高等学校の健康スポーツコースの生徒40名が本学に来校し、本学スポーツ健康学科教員による体験講義(「運動学」、「スポーツと法」及び「スポーツと栄養」)を受講した。

「スポーツと法」(担当:スポーツ健康学科長 吉田勝光教授)の講義では、スポーツを行う際に身につけている様々な用具や防具等ができあがるまでの過程には「裁判の判例」が生かされていることを学んでいた。その後、生徒たちはスポーツ事故による判例を参考に作られた野球用のヘッドギアを実際に試着し、安全性についても確認を行った。
また、「スポーツと栄養」(担当:健康科学研究科 呉泰雄准教授)の講義では、筋肉を鍛えるためには「筋肉に負荷をかけた後、十分な栄養や睡眠をとることが欠かせない」など具体的な事例も紹介しながら、スポーツの練習方法を学ぶだけではなく、日常生活全体を通じてアスリートとしての過ごし方(体づくり、休息、栄養補給)等についても学ぶ必要があることを学習していた。

10月には、保健体育科教員免許取得を目指す2年生を対象にアウトキャンパス・スタディで岡谷東高校保健体育教員による体育授業(バスケットボール)を参観及び授業分析を行った。また、11月には保健体育科、保健科、及び養護教諭免許取得を希望する3年生を対象に、岡谷東高校保健体育科教員による保健授業(人工妊娠中絶)参観及び授業分析も行った。併せて、今年度より養護教諭免許希望者を対象に、岡谷東高校養護教諭による保健室経営参観も新しく加わり、教育実習前に現場教師の仕事を参観できる貴重な学習機会となっている。

本学ではこれまで、岡谷東高校との高大連携推進事業の他、穂高商業高等学校と松商短期大学部、エクセラン高等学校(松本市)とは学部・短大全体で連携を行っている。本学では高大連携推進事業により、高校教育の現状に対する理解を深めることで大学教育の一層の充実を図ることを可能にするだけではなく、生徒が大学講義を体験・経験する中で将来の進路について学ぶ貴重な機会となっている。各高校と本学が、教育の豊かさを共有し、双方にとって充実した高大連携推進事業になるよう、今後も連携推進事業に力を入れていく予定である。
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