戸倉敬氏講演「企業が１年生に期待する事と職業興味診断」

スポーツ健康学科の大学入門において、「企業が１年生に期待する事と職業興味診断」というテーマでKlausen Career Institute代表戸倉　敬さんに講演頂きました。
　講演会の冒頭、現在の労働状況や社会環境の話をされました。現在、大学生の8人に1人（12.5%）が退学している状況であり、社会問題になっているとのことでした。また、大卒と大卒以外の生涯賃金の違いをグラフを使い、わかりやすく説明して頂きました。これらを踏まえ、大卒の就職率についても話をして頂きました。戸倉さんからは「松本大学の就職率はすごく良いです。このような良い大学に皆さんは入学されたので、松本大学を絶対に退学せず、4年間がんばって下さい。」とのエールも頂きました。
後半は職業興味診断を行いました。この診断は、その人の特長、お勧めの仕事、そして総合コメント等から自分自身を理解することができる作成されたシートです。職業興味診断を楽しみながら取り組んでいる学生の姿が、大変印象的でした。併せて、学生が自身の特性や適職を理解する機会ともなりました。
　講演会の最後には、これからの厳しい就職状況の中、資格取得や能力を開発することの重要性を説かれました。具体的に能力を高めるためには「行動することが大切である」と指摘して頂きました。これは、松本大学の学びである地域連携やアウトキャンパススタディにも代表される実践的な学びと重なると感じました。
　今回の講演はとてもリアリティのある話が多く、就職活動はまだ先の話と考えていた1年生にとっても、卒業後の進路について今から取り組む重要性を確認できた機会となりました。また、働く意義を学ぶ、貴重な機会になったのではないでしょうか。戸倉さんの講演を聴いた学生が、就職活動期の3年生を迎えるまでに様々な準備をしながら自分を高め、有意義な学生生活を送ることを期待したいと思います。