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特別講義「女性による総合型地域スポーツクラブのマネジメント」開催

山岸さん

土屋さん

会場風景

ミニシンポジウム

スポーツ健康学科長/教授 吉田 勝光

 去る5月に平成25年度長野県総合型クラブ連絡協議会の総会が松本市Mウイングにて開催されました。その後の懇親会において、総合型地域スポーツクラブ(以下「総合型SC」)での運営に奮闘されている女性達にお会いしました。その中から今回の特別講義でのご報告を快諾いただいたのが、以下に登場されるお二人の女性です。
 スポーツ健康学科においては、生涯にわたりスポーツに関わる仕事・事業に関わりたい女子学生も多く、選択肢の一つとして総合型SCも視野に入れることができつつある現状(7月12日開催の学内合同企業説明会においてもブースを設置)を踏まえ、授業「スポーツマネジメント論」で、女性による総合型地域スポーツクラブへの関わり方を考える特別講義を実施しました。
 講師は、①伊那市総合型地域スポーツクラブ ゼネラルマネジャー 山岸洋子さん、②NPO法人あさまハイランドスポーツクラブ 理事長 土屋美喜子さん、にお願いしました。山岸さんからは、「強み 趣味 弱み」を強く認識しつつクラブの運営をしてきたことを強調されていました。自分の「強み」(人の前で話をすることやスポーツ・運動・遊びの指導)とともに、自分の「弱み」(パソコンや会計)を堂々とさらけ出した上でのクラブ運営は、強く印象に残りました。サポート役の職員の方(今春正規採用)も同行されており、その場でご報告内容の意図を実感することができました。
 他方、土屋さんからは、企業経営に関わっておられることから、数千万円ものカーリング用施設・土地の購入を決断する等、臨機応変、かつ大胆なマネジメントについて学びました。また、講義後には、カーリングをする選手は、将棋とか囲碁といった頭脳を使うゲームを楽しむ人が多く、同スポーツクラブでは、囲碁・将棋やチェスの講座をカーリングのシーズンオフに開設することも検討したい(カーリングを楽しむ人は、頭の良い人が多い?)というお話しもうかがいました。
 終了後にミニシンポジウムも開催しました。シンポジストは、下澤弘嘉さん(長野県総合型クラブ連絡協議会会長)、春日明男さん(伊那市総合型地域スポーツクラブ運営委員長)、報告者の土屋さんにお願いしました。学生からの、「総合型SCの運営には、人、物、金(カネ)が大事だと教わったが、その中で最も重要なものは何ですか?」という質問に対して、3人とも「人」と回答されました。その大切な「人」とは、ここにいる若い学生諸君である、との共通の認識をもって締めくくりました。
 総合型地域SCに関する三者(長野県総合型クラブ連絡協議会、本学、長野県体育センター)連携協定の下、公開講義としました。スポーツ・教育行政、総合型地域SC、地元スポーツ企業の皆様にもご聴講いただけました。ありがとうございました。

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