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2014/02/18
  • イベント情報

長野銀行主催・本学共催「高齢化社会対応セミナー」実施

松商短期大学部 経営情報学科 学科長/教授 藤波大三郎

2月15日(土)、長野銀行主催、本学共催による「高齢化社会対応セミナー」が松本市のホテルブエナビスタで開催されました。

セミナーは3つの内容で構成され、まず、司法書士の太田知孝先生より「成年後見制度の実際」についてのお話がありました。
また、太田先生からは、近年、長野県でも被害が増えている高齢者に対する特殊詐欺についての解説も行われました。
次にメインの講演として、女性講談師の神田織音氏によって「聞いて納得 成年後見制度」の講談が行われました。
この講談には太田先生による法的解説も行われました。
そして最後に、私、藤波が、「シニアの資産運用とニーサ」と題した講演を行いました。

当日は、大雪の影響で申し込みをされた方のほとんどが参加を見送られたため、少人数となりましたが、有意義なセミナーになったのではないかと思います。
高齢者の不安は、健康不安、経済的不安、孤独の不安の3つが主なものと言われますが、経済的な面において財産を守るために成年後見制度の活用は大きな役割を果たすと思います。
また、アベノミクスが成功しつつある中、インフレ率は2%に定着すると思われます。
そうしますと、公的年金は物価上昇に年率で0.9%劣ることになります。日本銀行の「家計の金融行動に関する世論調査」(2013年)によると、年金制度への不安が減少しており、一方物価上昇に対する警戒感が少ない世帯が多いとのですが、これは問題を含んでいます。

長寿県長野では、安定的で効率的な金融資産運用でインフレに備え、100歳位までのライフプランを考える必要があるでしょう。
現在では、少額非課税投資制度であるニーサ(NISA)も導入されました。
また、新しい投資信託商品も開発され、シニアが誰でも取り組める資産運用が可能となる時代になっています。
財産管理と資産運用は、自力だけでなく、専門家を適切に利用する方がよほど自立出来ると思います。
法的には代理(成年後見制度)、信託(投資信託)と言った専門家を活用する制度が用意されていますので、こうした制度をうまく活用したいものです。

このセミナーがささやかではありますが地域への貢献となることを期待したいと思います。

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