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2014/06/09
  • COC事業

COC学術研究会(第8回健康長寿長野研究会)を開催して

松本大学大学院健康科学研究科 副研究科長 山田 一哉


健康長寿長野研究会は、信州大学農学部中村宗一郎教授が中心になり、松本大学人間健康学部、信州大学医学部が連携する形で2008年に発足しました。
医学・農学・栄養学・食品学など多用なフィールドの研究者が集まり、長野県の長寿の原因解明や、健康長寿を今後も維持・増進するために必要な学術的情報の交換や勉強会を行っています。
今回は第8回目の研究会で、会の副会長である私が世話人となり、第2回目以来の松本大学での開催となりました。松本市や長野県栄養士会の後援をいただき、参加者は一般参加者を含め90名前後となりました。

学術講演会では、奈良女子大学生活環境学部の井上裕康教授から「健康長寿に寄与する食品成分:研究の重要性と難しさ?レスベラトロールを例として」という題名でご講演をいただきました。
今話題のレスベラトロールは日本人研究者によって発見・命名されたものであるとの歴史的背景から、その分子レベルでの作用機序にいたるまで興味深いお話を伺いました。
その後のシンポジウムのテーマは「健康長寿の両輪?食と運動の基礎と実践」とし、主に本学大学院の先生に発表していただきました。
「健康」を科学するためには、まさに本学大学院が行っている基礎的研究と実践的研究の両方が重要であることが明確になったと思います。
今後は、自然科学的研究に加えて、さらに社会科学的研究も取り入れた総合科学として多面的な研究を推進していくことが必要であろうと考えます。

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ポスター発表では、本学教員に加えて信州大学農学部の学部生・大学院生、長野県短期大学や飯田女子短期大学の先生から11題の興味深い発表が行われました。
今回、初めての試みとして選考委員による投票が行われ、信州大学農学部の学生、本学人間健康学部の高木勝広教授、本学短期大学部の川島均准教授の3名に優秀賞が授与されました。
本学の研究レベルが高く評価されたことを誇りに思います。

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 研究会の開催にあたっては、健康栄養学科の山田ゼミ、高木ゼミの3・4年生が会場設営から運営全般にいたるまで大活躍をしてくれました。
事務局や昼食を提供してくれた生協食堂にも大変お世話になりました。
小規模な研究会とはいえ、トラブルもなくスムーズに会が運営できたことは、関わってくださった多くの人たちのおかげだと思っています。この場を借りてお礼申し上げます。
次回も本学で研究会が行われることになりましたので、学生・院生を含めて新しい人たちがさらに活躍してくれることを期待してやみません。
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