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2016/04/05

平成28年度入学式を挙行しました

本日4月5日、平成28年度入学式を挙行しました。
本年度は松本大学大学院・松本大学・松本大学松商短期大学部で計651名もの入学生を迎えました。
晴れやかな日差しと満開の桜咲くキャンパスには、これからの学生生活への期待に胸ふくらませる笑顔があふれておりました。

入学生数内訳
  • 松本大学大学院 1年次入学生10名
  • 松本大学総合経営学部 1年次入学生215名、2年次転入生1名、3年次編入生3名
  • 松本大学人間健康学部 1年次入学生186名、3年次編入生1名
  • 松本大学松商短期大学部 1年次入学生235名


以下に住吉学長からの告辞をご紹介します。


告 辞

 地球温暖化のためか、年々櫻の開花時期が早まっているような気がしますが、皆さん方の入学を待っていたかのように、ここ松本でも咲き始めました。春の陽気は、生きとし生けるものの生気を漲らせますが、松本大学にも大勢の新入生が新たな活力をもたらしてくれるような予感がします。
 本日はお忙しい中、行政、教育関係者、保護者の皆さんに加え、後援会、同窓会など松商学園関係者多数が、入学生の学生生活の門出を祝ってご参列下さっております。誠に有難うございます。
 新入生の皆さん方は、それぞれの学部・学科でのこれからの学びへの期待に、胸を高まらせていらっしゃることと思います。

 私立大学は「建学の精神」に則った「教育理念」に沿って、教学経営がなされています。学校法人松商学園の建学の精神は「自主独立」であり、松本大学の理念は「地域貢献」です。より分かり易く言えば「地域社会を幸せにできる人をつくる」人づくり大学、「地域にとって必需品であると見なしていただける」地域づくり大学ということになります。
 地域社会を幸せに出来るためには、いくつかの力が必要です。各学部・学科に特徴的な「専門性を身に付ける」こと、「その専門性を社会に適用する際の判断力のベースとなる深く広い教養を身に付ける」こと、そして現実社会において常に必要となる「対人関係構築能力を身に付ける」ことなどが重要になってきます。これからの大学生活において、「専門と教養」の学力と「社会性」という人間力を磨いていただきたいと思います。

 先ず学力の方ですが、何か尋ねられた時「知りません」より「それはこうです」と言える方が、「良く知っているな」と思われたり、重宝がられることは確かです。
しかし、大学では皆さんに単なる"もの知り"になって欲しいと願っているわけでありません。例え知らなくてもネットで検索すれば大概は分かることだからです。
 「未だ誰も分からないこと」「どう考えて良いのか迷うようなこと」こうした未知の課題をどう解決するかという問いかけに、自分なりの考えで「こうしてはどうでしょうか」と提言できる能力、しかも学問的な裏付けを備えて対応できること、これも大学での学びに求められること、大学で身に付けていただきたい学力なのです。よく課題解決能力と言われています。
 こうした二つの方向性を持った学力を、本学においてバランス良く学び取っていただければと思います。

 もう一つの人間力ですが、大学で社会性を磨くとはどういうことでしょうか。ひとは一人では生きて行くのは困難で、他者と関わりながら社会の中で生活を営んでいます。この関わりの基礎を成すのがコミュニケーション能力です。人間関係をベースに、組織的に活動している企業の方からも特に大切だと強調されてもいます。
 松本大学ではこうした力はどうすれば備わるかを探求して来た結果、現実社会に出て地域社会の方々と日常的に話し合う中で、自然と身に付くようにするのが良いとの考えに到達しました。大学に居ながらにして、社会との関係を深めるのです。そのための工夫が、あちこちに施されており、その一端は新聞報道等を通して知られている多彩な地域連携・地位貢献活動に見られますが、これは今や全国的にも非常に高い評価を得ています。さらに海外の大学との連携を軸に異文化交流が進み、異質を理解する心も育まれています。
 今年も中国嶺南師範学院から3名、韓国東新大学から4名、計7名の留学生を迎え、ほぼ1年間本学に滞在されます。加えて今年は視力障がいを持った方も入学されていますので、積極的に交流し、相互理解を進めていただければと思います。

 さて、学生個人の能力を磨くことを正課の"学び"という視点から話して来ましたが、
正課外の活動など在学中には他にも重要なポイントが在ります。それは、未来社会を考え、自らの人生そのものを豊かにするための土台作りの諸活動とでも言えるでしょうか。学友会活動やクラブ活動等を通して一生の友人をつくることや、より良い社会の今後のありようを仲間と共に考えることも、若い時代だからこその大きな課題だと思います。

 例えば人工知能(AI)の分野で車の自動運転、小説の執筆にも取り組ませようと研究が進み、大局観という言葉に象徴される精神的要素の強いゲームである囲碁の世界では、世界最強のプロ棋士にコンピュータソフトが勝ち、世界中を驚愕させています。宇宙論で有名なホーキング博士は「AIの開発は人類の終わりを意味するかもしれない」と不気味な警鐘を鳴らしてもいます。
しかし、18歳選挙権を含め、若い人達の考え方や意思が、国や地方の将来を決めていくような時代になってきていますので、皆さん方の高まり、深まる思考力・洞察力に大いに期待したいと思います。

 皆さん方はこうした豊富で多彩な内容を、二年又は四年という短い時間でやり遂げられるかと不安に思うかも知れません。しかし、青春時代には短期間に実に多くのことが吸収されます。教職員のバックアップもありますので、皆さんも、松本大学や松商短期大学部において、出来る限り前向きでいろんな事に挑戦し、実り豊かな学生生活を送り、成長の中での自己実現を是非図って下さい。

入学生、保護者の皆さん、本日はご入学、誠におめでとうございました。

2016年4月5日
松本大学大学院
松本大学 並びに
松本大学松商短期大学部
学長 住吉 廣行

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