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2007/11/02

松本市主催「健光ツーリズム」の健康講座に本学教員が協力

松本市奈川地区において、2007年10月29日から4泊5日の日程で、松本市商工課と奈川観光協会が企画した新しい取り組みである「健光ツーリズム」プログラムが開催された。これは、健康と観光をあわせたもので、中高年の方々に奈川地区の自然と文化に触れながら、健康講座で学習していただくという内容となっており、本学人間健康学部では、その事業のサポートを行った。
 訪れた場所の名物を食べることは、旅の大きな楽しみのひとつである。奈川地区は冷涼な気候から、そばや山菜・野菜、川魚、きのこなどの食材は豊富である。また、地区内には、標高1400m~1800mに広がる"まきば"で、たくましく育ったブラウンスイス牛とフライスランド羊水を育て、ミルク・チーズ・ヨーグルトなどを造っている清水牧場があり、この地区の宿泊施設の方々は、お客様に食べさせたい物が沢山ある。通常、旅先で提供される食事はエネルギー過多でバランスが崩れがちであるが、「健光ツーリズム」と謳っているからには、提供される食事も健康とつながるものであってほしい。宿泊施設の皆様は、「健康的に食べるとは、どういうことなのかを考えることが難しい」と思案されていた。そこで、松本市商工課から健康栄養学科の廣田直子教授に依頼があり、宿の方々とメニュー内容について一緒に考えていくことになった。
 初日の夕食を参加者全員に提供するウッディもっくの亘 亘(わたり わたる)さん(奈川観光協会副会長)から夕食内容の詳細を知らせていただき、それをもとに見栄えと栄養面に配慮した食事になるよう検討を重ねた。当日、亘さんは、料理を出しながらその料理の説明をしてくださった。お客様に満足してもらえるだろうかという不安はあったと思うが、ツアー参加者も調理する側の思いを感じる事ができたのではないかと思う。さらに、奈川観光協会会長の松久美也さんが、一緒に食事をしながら奈川の歴史や食文化について教えてくださるなど、とても満足のいく楽しい食事となった。
 夕食後、食事調査などで日々の食事を振り返った後、本学の水野尚子助手による健康を維持増進するための食事の考え方に関する栄養講座と廣田教授による食事バランスガイドについての情報提供があり、さらに、参加者へのお土産として、体型変化に注意するようにと腹囲を測るメジャーが配られた。
 また、2日目に実施された本学スポーツ健康学科の根本賢一准教授による健康・運動講座には、多くの参加者が満足してくださったということである。
 今後も、地域の皆様のやる気を支えるこうした取り組みに協力をしていきたい。 
本文は、同行した健康栄養学科の竹内信江助手から寄稿していただきました。
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