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筑北村住民の健康づくりにスポーツ健康学科の学生が実習指導

人間健康学部スポーツ健康学科が、『健康運動指導士』の資格取得のために開講している科目「健康運動指導現場実習Ⅰ」(担当:根本賢一准教授)の中で、松本大学と提携している東筑摩郡筑北村の住民の方を対象とした運動メニューを作成することになった。今後、3回シリーズで行う予定だが、初日になった11月7日、生活習慣病予備軍と指摘を受けた住民の方22名が来学し、トレーニングルームで、筋力トレーニング・体脂肪測定・歩行測定・歩行指導などの運動メニューをこなした。

 この事業には、健康運動指導士の資格取得を目指す、スポーツ健康学科の3年生9名が、住民の方を2~3名ずつ受け持ち実際に指導にあたった。彼らは、来年、実地実践実習を行い単位修得する予定だが、それに先駆け体験した格好だ。

 学生たちは、はじめは緊張した面持ちだったが「天気はいいですね」「ストレッチはテレビを観ながらでも構いませんよ」というように、丁寧でわかりやすい言葉遣いに気を使いながら接し、住民の方も熱心に学生の言葉に耳を傾けていた。

 根本准教授が、一番気にしたのは学生が住民の方に接するときのマナー。この日に備え、ご自身が指導している他の運動教室に学生を連れて行き、実際の現場から体験学習をさせた。連日夜遅くまで、面倒をみた結果が、こうした成果につながり感慨深げであった。

 今後、ストレングスエルゴにての脚筋力測定、トレッドミル・自転車エルゴメータなどを使い有酸素運動を行い、住民の方が自分の体力に合った、家に帰っても継続していただける速歩などの運動メニューを作る予定だ。


 現在、健康運動指導士の認定養成校は全国で27大学があるが、今後、医療保険制度改正や厚生労働省に「運動型健康増進施設」と「指定運動療法施設」として認定されるためには、健康運動指導士・健康運動実践指導者を置かなければならない基準になるなど、平成20年度に認定申請済みの大学は60校程度に急増する。

 その中で、松本大学は、県内の自治体や運動療法施設(病院)と提携していて、実習先に利用させていただける。こうした取組みは、松本大学が初めてで全国の大学から注目されている。
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