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2009/12/19
  • アウトキャンパス・スタディ事例

木曽地域の経済活性化に関する市場調査 -学生参加の街づくり-

木曽町を訪れる観光客に対するアンケート調査は学生のフィールドワーク実習をかねて、木曽町役場まちづくり係の方々と協議を重ねながら続け、今年で5年になる。比較的年配客の多い木曽町福島地区では、団体客がよく訪れる村山代官屋敷、観光客がしばらくほっとした時間を過ごすであろう足湯、そして昔の福島宿の面影をとどめる上の段の街並みの三カ所を調査地点とした。昨年からは若者も訪れるであろう開田高原(ソフトクリーム工房前)も調査地点に加えた。
 従来は、葛西ゼミと鈴木ゼミの学生を中心に調査を行ってきたが、今年度は、木曽町在住の学生など新たに数名が調査に参加してくれることになった。そこで、まちづくり係長の木村氏と相談した上で、日義・木曽駒高原道の駅を新たな調査地点に追加し、合計3カ所で調査を行うことにした。この道の駅は、松本を通り愛知県の中津川に抜ける国道19号線に面していて、他の2調査地点を必ずしも訪れない観光客が立ち寄る可能性がある。
 今年度の調査は10月25日に行われた。参加した学生は16名で、開田高原5名、木曽福島地区7名、日義道の駅4名に分かれて調査を行った。各調査地点に教員が1名ずつ付いていた方が安心なので、今年度は葛西、鈴木に加えて田中正敏先生にも協力していただいた。3カ所の調査地点を合計すると、過去最大の252人の方にアンケート票に記入していただくことができた。
 木曽町で調査結果の発表会をできれば今年度中に行い、住民の方々のご意見を伺って、それを次年度のアンケート調査に生かしたいと考えている。発表は主に学生に行ってもらう予定でいる。これをきっかけに学生が街づくりに参加するシステムが動き始めるかもしれない。
 本文は総合経営学科の鈴木尚通・葛西和廣両教授に執筆していただきました。
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