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2017/03/03
  • 教育研究情報

本学と長野県中信地区6次産業推進協議会が、「食品産業もったいない大賞」で農林水産大臣賞を受賞

松本大学 人間健康学部長
等々力 賢治


3月1日、東京証券会館において、「食品産業もったいない大賞」(主催:一般社団法人日本有機資源協会)の表彰式が行われ、本学と長野県中信地区6次産業推進協議会が二者連名で農林水産大臣賞を受賞しました。この表彰制度は、農林水産省の補助事業である食品リサイクル促進等総合対策事業の一環をなすものであり、地球温暖化・省エネルギー対策及び食品ロス削減等を目的に、全国各地で取り組まれた事業の中から顕著な成績を上げた組織・団体を取り上げ、表彰するものです。4回目となる今年度は全国各地の12件の取組が表彰され、本学は、その最高位に輝きました。

農林水産大臣賞を受賞したのは、人間健康学部健康栄養学科の矢内先生が、この間一貫して手がけてきた食品素材開発と、それに関連する各種イベントの創出などによる地域活性化の取組です。「そば粉とわさびのゼロエミッションプロジェクトによる安曇野6次産業の推進」のテーマからもお分かりのように、従来は不要品として廃棄されていたそば粉の残渣やわさびの葉を新たな食品素材に利用することによって、すでに広く知られている「アルクマそば」をはじめ「わさび葉ペースト」などを開発・商品化し、市場に流通させたというものです。くわえて、それを核に雇用を創出し、企画した関連イベントを実施しバスツアーによってリピーターを生み出したことも、今回の表彰対象として高く評価されました。

表彰式には、味の素冷凍食品や伊藤園、コカ・コーライーストジャパンや日本マクドナルドといった食品大手メーカーや販売企業も出席しており、この業界の取組状況の大要が分かる興味深いものでした。その中での矢内先生の取組は、ある意味異色といってよく、地方の大学・教育機関が果たすことのできる役割や可能性を示す好例であったといってよいでしょう。また、会場で、同じように表彰された宮城県蔵王町から、同町で生産しているチーズに「ワサビ葉ペースト」を使用したいとの申し入れをはじめ、同様の話しがいくつかあり、開発した食品素材に対する興味・関心の高さを窺わせました。

なお、今回の「食品産業もったいない大賞」の詳細をお知りになりたい方は、一般社団法人 日本有機資源協会のホームページにアクセスしてみてください。
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