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2017/05/10
  • 教育研究情報

第31回管理栄養士国家試験の合格状況について

健康栄養学科長/教授
木藤 伸夫


今年は本学の受験生79名中68名が合格し(合格率86.1%)、一昨年に続くこれまでで二番目の合格率となりました。

本学は学生の自主性を尊重し、学内での選抜、足きりを行わず、国家試験の受験を志す希望者全員が試験に挑めるようサポートしています。
今年度は大学や学部からの補助や援助をいただきました。また、国家試験の準備を手伝うワーキンググループ教員の熱意あふれる指導もあり、高い合格率につながったものと思います。これまで継続してきた学生の自主性を尊重した学習方法に加え、模試の成績が伸び悩んでいる学生に対する積極的な指導が、好結果につながったものと思います。

管理栄養士の養成は、厚生労働省により規定された全国共通のカリキュラムに沿って様々な養成校で行われています。さらに本学では、在学中から地域の諸活動に参加して地域の諸課題を見つけ、その解決に取り組む課外での実践的な教育にも力を入れています。現場を良く理解し、社会に出て即戦力として役立つ人材の育成を目指しているからです。教科書に書かれている知識の暗記だけではなく、現場で使える知識と技術を修得し、様々な立場で健康づくり支援に関わってもらいたいと考えています。
また、管理栄養士の仕事が多岐にわたることを理解し、その中から自分にあった領域を早く見出してもらうことを目的に、今年度から入学時に4つのコースを明示することを始めました。4つのコースの履修モデルを示し、4年間という学修期間を有効に使って、管理栄養士として働くそれぞれの学生の将来像を描けるようにしました。

先に述べたように、松本大学、あるいは人間健康学部からの支援も充実し、全学で管理栄養士資格取得を目指す学生をサポートする体制ができました。
私達教員は将来を見すえて常に教育の改善を進め、全力で学生の応援を行っていきますが、管理栄養士の資格をその後の人生でどのように生かすかは、卒業生それぞれの考え方や、課題への取り組み方にゆだねられています。その基礎となる力を学生時代に身に着け、社会へ巣立ったあともそれぞれの現場で自分らしさを発揮できるよう、今後は卒業後のサポート体制などを構築し、生涯にわたって卒業生の活動を応援していきたいと考えています。
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