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2018/05/28
  • 教育研究情報

松本深志高校野球部への年間栄養サポート活動について

~「僕らは食事で強くなる」を支援する~

松本大学人間健康学部健康栄養学科
助手/管理栄養士
石澤美代子

スポーツをする高校生において「食」はとても重要です。

2010(平成22)年度から長野県松本深志高校野球部に対し「年間栄養サポート」を行っており、今年で9年目を迎えます。筆者(管理栄養士)と管理栄養士をめざす本学健康栄養学科の有志学生が高校へ出かけ、栄養指導を行っています。

栄養指導の目的は、高校球児としての必要な栄養素量やバランス、摂取タイミング等を伝えて、競技パフォーマンス向上のために必要とされる「体格増長」と「ケガ・障害(熱中症含む)予防」です。特に冬のトレーニング期は体格増長の好期ですが、2018年度の体重増加量は、選手1人平均8.60で、最大は14.1㎏でした。その結果、選手からは、「スイングスピードが上がって長打力がついた」、「スタミナがついた」、「体重を増やせたことで自信が生まれた」、「体調が良くなった」等の「食事を通して僕たちは強くなった」というコメントが寄せられました。それを反映するかのように、今春の第138 回北信越地区高等学校野球長野県大会において、松本深志高校野球部は県3位の好成績を収めました。このことは、支援を続けてきた私たちにとっても大変嬉しいことでした。

松本深志高校は明治9年創立、野球部は明治29年創部と県内最古の歴史を誇ります。現在は県内有数の進学校として名を馳せ、文武両道をきわめている学校です。野球部も例外でなく、東大・京大や国立大医学部への進学実績もあり、現選手たちもそれを視野に入れながら野球においても全力で頑張っています。

また、私たちの栄養サポートに加え、外部コーチや理学療法士の方も指導をされています。外部の支援をうまく取り入れ、着実に力をつけて来ています。

私たちの栄養サポートは、年間を通して、数回の栄養指導と身体計測で構成されています。栄養指導では、日常の食生活を大切にし、サプリメント等に頼らない食事改善を基本として、水分、食事全般、目標体重の設定のしかたなど普段から心がけることに加え、試合前の食事のとり方についても伝えます。

また、高校生は将来に向けた食の自立期が近づいているため、冬には調理実習を行い「自分の食事を自分で調えられる」ように支援をしています。野球部員は一食1,500kcalが目標量です。その食事を自分で作って食べてみる、という人気のプログラムです。

選手は、食事に対しとても積極的に取り組まれ、現役時代はもとより、大学に進学してからも「朝食は欠かさない」、「野菜は必ず食べる」、「体重を管理する」等を心がけているとお聞きしています。

人の健康に寄与する職業として、管理栄養士で良かったと実感する瞬間です。

スポーツで強くなる人を「食」からも支援したい。

私たちはそんな想いでこれからも活動を続けていきます。

この年間栄養サポート活動をまとめたDVDがあります。ご興味のある方はご連絡ください。

<石澤メールアドレス:miyoko.ishizawa@matsu.ac.jp

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