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2020/03/23
  • 教育研究情報

2019年度 学位授与式を挙行しました
(3/23動画追加公開)

修了生・卒業生576名が新たな一歩を踏み出します

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本日3月13日(金)、2019年度松本大学大学院・松本大学・松本大学松商短期大学部の学位授与式を挙行いたしました。本年度は、大学院健康科学研究科4名、総合経営学部198名、人間健康学部161名、松商短期大学部213名の合計576名が修了・卒業しました。

本来ならば卒業生、ご家族の皆様、ご来賓の皆様、在学生および教職員一同、皆で卒業を祝うところでしたが、新型コロナウイルスによる感染拡大の状況をふまえ、式を縮小して執り行いました。

式には卒業生・修了生の代表者(総代7名、上野賞・赤羽賞受賞者7名)が出席して学位記、表彰状を受け取り、学友会代表者があいさつをしました。

学位授与式次第と、修了生・卒業生に贈られた学長告辞、理事長式辞をここに掲載いたします。


学長告辞

告 辞

 松本大学大学院、松本大学および松本大学松商短期大学部を卒業される皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。

 昨年の台風の影響で楽しみにしていた「梓乃森祭」の中止を余儀なくされ、またここへ来て新型コロナウイルスによる感染拡大防止のため、縮小された学位授与式になり、卒業記念パーティーも取りやめになってしまうなど、外的要因とはいえ皆さんの期待を裏切ってしまう措置をとったことを、先ずはお詫びしたいと思います。

 本学の校歌に添って、卒業に際しての皆さんへのメッセージを贈りたいと思います。
 一番:この学舎(まなびや)に集った仲間と共に自主独立の精神を育んだことでしょう
 二番:理想に燃え、真実を求めて学び、将来の夢やこれからの人生を、このキャンパスで仲間とあつく語らったことでしょう
 三番:二度とない青春時代に、アルプスの麓で学んだ日々を、卒業後も愛おしく思い、 本学や恩師のことを思い浮かべていただければ光栄です
 こうした、青春時代を学生として過ごした中で、「松本大学、松本大学松商短期大学部だからこそ得られた力」がたくさんあったことと思います。地域と連携し、アウトキャンパス・スタディなどを通した学修スタイルをとる本学は、今や全国的にも良く知られ、そのモデル校ともなっています。そのエッセンスは、現実の中に潜む、誰もが困っている課題を見つけ出し、その解決に向けて、「文献に当たり、仲間と討論し、教員とも議論しながら、プレゼンし、批判を受けながらも自らの力で何とか対応する」という『帰納的教育手法』とよぶ、『「未知」を「既知」に変える研究活動』に通じる教育手法にありました。

 これからの社会を創っていくのは、他でもないあなた方若者です。昨年世界の環境問題(特に地球温暖化問題)の会議で、一躍時の人になったスウェーデンのグレタ・トゥンベリさんは、皆さんより年下の16歳です。彼女の発言を聞いていて思い出したのが童話「裸の王様」でした。堂々とした語り口は、「自分の感じた現状認識を聞いてください、現状を変えてください、自分たちの将来を危うくしないために」という素直な思いが強く伝わってくるものでした。だからこそ世界中の若者の心を動かし、大人にも考えさせたのではないでしょうか。
 先にも述べたように、松本大学や松本大学松商短期大学部での学修は、「ただ単に覚えればよい、博識になればよい」というものではなく、「こうしたい、こうすればもっと良くなる」など、課題を解決する力を実践的に身に付けようとするものでした。先行き不透明な時代にあって、こうした能力を磨いてきた皆さん方は、必ずしもあの少女のように世界を相手にしなくても、さまざまな場面で意見を求められることでしょう。このようなとき、自信と誇りを持って、校歌も思い出しながら、新しい時代を開拓していってください。
 船出する社会でのご活躍を期待します。本日は大変おめでとうございました。

2020年3月13日

松本大学大学院・松本大学・松本大学松商学園短期大学部

学長 住吉 廣行


理事長式辞

式 辞

 学校法人松商学園を代表して 祝意を述べさせていただきます。
 雪に輝くアルプス連峰の麓、ここ松本大学大学院・松本大学並びに松本大学松商短期大学部に数々の思い出を残し、本日旅立つ皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。
 本日、ご列席いただくことができませんでしたが、これまで、お子さまを支えてこられた保護者、ご家族の皆さま方に心よりお慶び申し上げます。また、学生を教育、指導してこられた住吉学長をはじめとする教職員の方々に、深く感謝いたします。
 さて 卒業生の皆さんは日々の学業・研究をはじめ、クラブ活動、地域活動、そしてボランティア活動など充実した大学生活の思い出が、今、心の中に溢れていることでしょう。
 本学を運営する学校法人松商学園は、創立120年を超える長野県で最も歴史のある私学として、創立者の木澤鶴人の唱えた「自主独立」と、経営の恩人である今井五介の「紳士養成」の願いが建学の精神となり、教育の中で「自ら考え 行動することのできる知識人の育成」を目指している学園であります。
 卒業生の皆さんは、この大学生活で大きな夢と確かな知性を持って、未来の日本、そしてこの地域をリードする素養の基盤を身につけられたと確信しています。
 今、世の中は様々な要因が国境を越えて複雑に作用し、かつての経験値では計りしれない大きな変化のうねりが起きています。この激動の時代を読み解くキーワードが「グローバリズム」であることは今更いうまでもありません。
 ヒト・モノ・カネの移動は地球規模となり、日々拡大を続けています。さらにAIなど科学技術の発展、IT革命の深化がそれを後押ししています。
 平成も終わり令和を迎えた今、日本社会は少子高齢化、人口減少という社会、経済、環境などにおいて経験したことのない時代に向かっています。
 また 連日報道されている新型コロナウイルスによる感染症、そして昨年各地に甚大な被害をもたらした台風などの自然災害。それらの緊急事態にどう備えるかということも意識しなければならない時代となりました。
 そうした中でも皆さんには、将来のグローバルリーダーとして必要な「幅広く深い教養」「問題解決能力」「コミュニケーション能力」など強く生き抜く力が必要です。
 そして、皆さんには変化していくもの、それとは逆にどのような状況でも守っていくべきものを見分ける確かな目、を養ってもらわなければなりません。
 皆さんを待ち受けている実社会では、時に難局に直面することもあります。
しかし、そんな時は本学で学んだことを思い出し、プライドを持って前進してください。これまでに培ってきた人間味あふれる豊かな心と、優れた専門的知識や技術を持って、社会貢献に尽力することを期待しています。
 最後となりましたが、在学中に得た恩師・学友との絆は、生涯にわたる貴重な宝です。ご家族への感謝の気持ちと共に大切にしてください。
 春の息吹を感じる今日の佳き日に、本学を巣立つ皆さんの益々のご活躍と、前途幸多いことを祈念し、私の挨拶といたします。
 本日は 誠におめでとうございました。


2020年3月13日

学校法人 松商学園
理事長 丸山 律夫


映像紹介

学位授与式の様子を映像でご紹介します。

ダイジェスト版と全編版がありますので、選んでご視聴ください。

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ダイジェスト版

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全編版

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