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2019/05/08
  • アウトキャンパス・スタディ事例

飯塚ゼミのアウトキャンパス・スタディ、長野県地方裁判所において裁判を傍聴

裁判のしくみ・進め方などを実践的に学ぶ

松商短期大学部 経営情報学科
准教授 飯塚 徹

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松商短期学部の飯塚ゼミでは、法学を学んでおり、2019年5月7日(火曜日)に、長野県地方裁判所松本支部において、刑事裁判(酒気帯び道路交通法違反)を傍聴し、事務官から裁判の説明・解説をしていただき、裁判のしくみや進め方などを実践的に学習しました(アウトキャンパス・スタディ)。

まず、事務官から、裁判の種類、基本的な進め方などの説明をしていただきました。刑事裁判は、「罪を犯した疑いで起訴された人が有罪か無罪か、また、有罪であればどういう刑罰を科するかを決める」裁判で、民事裁判は、「貸したお金を返してくれないというような日常生活で起こる法律上の争いを判断して、解決する」裁判であることを、再確認しました。今回の刑事裁判では、冒頭手続→証拠調べ手続→弁論手続、そして、判決の宣告がなされることを学習しました。さらに、本裁判の起訴内容と具体的な事実などを説明・解説していただきました。

事前の説明を踏まえ、裁判を傍聴しました。ゼミ学生14名全員が、これまで傍聴したことがなく、初めての体験となりました。内容は、被疑者が、松本市街の飲食店でアルコールを大量に摂取し、それにも関わらず、帰宅するために自動車を運転し、人身事故を起こしてしまい、酒気帯び運転が発覚し、起訴された、というものでした。裁判官が裁判の開始を宣告し、検察官が起訴状を読み上げ、公訴事実を立証し、弁護士が意見を陳述し、検察官・弁護士・裁判官が被疑者に質問をしていきます。とても緊迫した展開となりました。論告求刑・弁論が行われ、裁判官より懲役5ヶ月、執行猶予3年の刑が宣告されました。

裁判終了後、事務官から、本裁判のポイント(情状)として、「被疑者に前科が無い」「今後、妻が被疑者を監督・指導する」「十分に反省している」「計画性がなかった」「被害者と示談が済んでいる」ことなどから、「執行猶予」となったと、説明・解説を受けました。ゼミ学生は、検察官の起訴状の読み上げから、裁判官の刑の宣告まで、約1時間、裁判を傍聴しメモをとり、「ゼミで学習し、映像を視聴ていたが、実際の裁判は迫力があった」「裁判のしくみや進め方が良く分かった」「とても貴重な経験となった」などの感想が聞かれました。今後、本アウトキャンパス・スタディについて、レポートを作成し、グループ・ディスカッションをして、更に理解を深めます。

これまでの講義「法学概論」やゼミで学習した、裁判のしくみ・進め方などについて、実際に傍聴し、担当事務官から説明・解説いただき、理解が深まり、とても充実した、アウトキャンパス・スタディとなりました。

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