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授業「健康と観光」において、清里高原でのアウトキャンパススタディを実施

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6月29日(土)、授業「健康と観光」(参加学生52名)で清里高原に出かけ、(財)キープ協会環境教育事業部が実施する健康を切り口としたツーリズムを体験しました。山梨県高根町清里をフィールドに活動するキープ協会は、人と自然の橋渡し役として多くの自然体験活動を実施しており、そのひとつに「健康」をテーマとした森の癒しの力を活用する「森林療法」に取り組んでいます。

「森林療法」をベースにした自然体験活動では、「五感」を存分に使いながら、周辺の自然歩道や森の中を歩き、自然だけでなく内なる自分自身の状態にも目を向け、自分自身への健康や心身の状態への気づきを促すことを大切にしているそうです。

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あっという間に2時間の体験プログラムは終わりました。そのあとは、レンジャーの小野明子さんと一緒に振り返りをするための「意図開き」を行い、それぞれの自然体験活動をやりっ放しにしないで、活動を通して自分自身がどのように感じたのか、などを整理しました。特に、「観光」という側面からみる森林療法について、「持続性」をキーワードに説明がなされ、

  1. 自然環境としての側面(森がないとそもそも森林療法ができない)
  2. 経済的側面(収益が上がらないと事業が成り立たない)
  3. 社会的価値としての側面(地域にとって、社会にとって有意義なものであるほうが、持続可能性が高まる)

といった3つの側面から、キープ協会が森林療法に取り組む意義を深く知ることができました。

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また、小野さんから「キープ協会のプログラムの参加者をもっと増やすにはどうすべきか?」という投げかけを学生にしたところ、「対象年齢を若者、ミドル、シニアなどもっと細かく分ける」、「動物(セラピーの要素)を取り入れる」、「知名度を上げる」、「若者に届けるにはインスタ映え!」、などといったさまざまなアイデアが行き交いました。

健康志向が高まる昨今、観光×健康といったテーマから新しい観光のあり方について考えるきっかけになることを願います。

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