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2021年度 学位授与式を挙行しました

卒業生・修了生のさらなる飛躍に期待します

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本日311日(金)、2021年度松本大学・松本大学松商短期大学部・松本大学大学院の学位授与式を挙行いたしました。今年度は総合経営学部174名、人間健康学部178名、教育学部68名、松商短期大学部195名、大学院6名の合計621名が卒業・修了しました。

卒業生、ご家族の皆様、ご来賓の皆様、在学生、教職員、皆で卒業を祝うことは叶いませんでしたが、感染防止対策を講じたうえで、卒業生・修了生が一堂に会し、一部形式で執り行うことができました。仲間や教員と和やかに門出を祝う卒業生の表情は晴れ晴れしく、会場は笑顔であふれていました。

ここに学位授与式次第と、卒業生・修了生に贈られた学長告辞を掲載いたします。

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学長告辞

告  辞

厳しい冬の寒さに耐え、萌え出ずる新芽の色も鮮やかに、日を追うごとに日差しが暖かく感じられ、春の足音がすぐそこまで近づいて参りました。

本日ここに、皆さんの晴れの舞台である2021年度学位授与式が、新興感染症の感染拡大が心配される中ではありますが、こうして挙行できますことを大変嬉しく思います。

改めまして松本大学並びに松本大学松商短期大学部卒業生の皆さん、松本大学大学院修了生の皆さん、このたびは誠におめでとうございます。

また今日まで、温かな励ましと陰からの支えを続けてこられ、我が子の成長した姿を目に焼きつけたいと会場に足を運んでくださった、あるいはご自宅でご覧いただいている保護者の皆様にも、心からお慶びを申しあげます。

さて、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、本学でも厳格な感染防止対策を講じることとなり、ここ二年余り、皆さんはこれまで経験したことのない学修環境に身を置いてこられました。通常の対面による講義がオンライン形式と併用になり、慣れないことも多く辛い経験を重ねながら、苦渋の日々に追われたことと推察しております。しかし、そのような困難な状況に遭遇したにもかかわらず、皆さんはそれぞれのたゆまぬ努力により、この苦境を立派に克服し、卒業のゴールに到達されましたことに心からの拍手を送るものであります。

卒業生の皆さん方は入学以来、本学において、「地域と連携した課題解決型の教育」を受け、地域の方々と積極的な交流を重ねる中で、コミュニケーション能力や社会性を身につけてきました。短大においては、「松商短大だからこそ得られる力」として、多彩なフィールドにおいて集中的に学び、数多くの資格を取得してきました。未だ収束の見えないコロナ禍の余波を受け、学修活動、あるいはゼミ活動やアウトキャンパス・スタディ、さらには学友会の活動などに様々な制限がかかったにもかかわらず、むしろそのような制約があったからこそ、いかにして知識を修得するか、またいかにして地域の方々と関わったらよいか、恐らく可能な限りの試行錯誤を重ねてこられたことでしょう。そして、こうした試行錯誤の反覆を糧にしながら、ひたすら学修活動に勤しんだことが、いつの間にか、諸課題を解決する能力を身につけ、自らの問題意識や尽きることのない興味に基づいて、学ぶ力を磨くことにつながったのではないかと推量しています。とは申すものの、様々な厳しい規制等により、大学生としての夢多き希望に満ちあふれた時間と空間を半ば強制的に剥奪され、悶々とした空しい日々を過ごされたであろうことは想像に難くありません。まさに真の意味でのキャンパスライフを享受できなかったのではないかと、正直なところ、このことが大学側にとりまして何にも増して痛恨の極みであります。

さて、改めまして皆さんの学生生活はいかがでしたでしょうか。

自然豊かにして、生活環境も良好な松本の地において、確かに四年間あるいは二年間にわたる春風秋雨の歳月を、学生として楽しみ、時には苦悩しながら歩んだことは紛れもない事実であります。これこそがかけがえのない青春時代の〝学びの旅〟であり、改めて自分自身が収穫し得た知的財産は何であったのかを反すうしながら、深く考えてほしいと強く願っています。

皆さん方の多くは、この四月からいよいよ社会人として、また職業人として、これまで温かく見守られた教育環境から巣立ち、一転して厳しい社会の荒波の中に突入していくことになります。その意味においては、辛酸をなめ、逆境の中で耐え抜いた大学生活を糧にして、これから遭遇するであろう幾多の困難や重圧を乗り越える強靭な志と不断の努力に加え、本学での多岐にわたる学びを最大限に活かし、常にプラス思考の下、大いなる飛躍に向け力強く前進されることを願って止みません。

結びになりますが、人生や人の生き方に教科書はありません。次代を担う若者としての勇気ある行動に加え、新たな創造に向けての努力を重ね、健康には十分留意しつつ、人間社会のエリートとして、地球規模の視野を持ち、人類の平和に役立つ生き方や様々な社会活動にも関心を深めてくださることを強く願い、告辞と致します。

重ねて本日は、誠におめでとうございます。

2022年3月11日

松本大学

松本大学松商短期大学部

松本大学大学院

学長 菅谷 昭

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