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2023/03/17
  • 教育研究情報

学校教育学科 秋田教授・守 元教授の共著論文が国際学術誌『シュプリンガー・ネイチャー社会科学誌』に採択

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本学教育学部学校教育学科の秋田真教授と守一雄本学元教授の共著論文「日本の子どもたちにおける男女平等教育の効果:女性に対する潜在的イメージの改善と3年後までの維持

(Implicit Image of Women Improved in Japanese Children After Gender Equality Education and Maintained Three Years Later) 」が『シュプリンガー・ネイチャー社会科学誌 (SN Social Sciences』に採択になりました。国連が推進目標に掲げるSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)の一つに、男女共同参画社会の実現があります。調査によると、日本は世界の男女平等ランキングで153カ国中の121位に低迷しています。そこで、学校教育を通して男女平等教育を進めていくことが求められています。しかし、それを改善するための教育を行った際、どれだけ効果があったのかの検証はほとんど行われてきていません。

秋田教授らの先行研究 (Akita & Mori, 2022) は、小学6年生(男女各46名、合計92名)に男女平等教育の授業を行い、その授業の前後で女性に対する潜在イメージが向上したことを実験的に検証したものでした。今回の研究では、この先行研究の結果が3年後もまだ維持されていることを確認したものです。この研究では、先行研究と同様に「潜在連想テスト」という新しい測定方法が使われました。前回の論文と同様、権威ある国際誌に掲載されることになったことは日本の社会科教育の研究では稀なことです。

この論文が公刊されるのは数ヶ月先になりますが、英文のプレプリントは下記サイトからご覧いただけます。

(科学技術振興機構の運営するデータベースresearchmap:

https://researchmap.jp/kaz-mori/published_papers/41760723/attachment_file.pdf)

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