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2022/07/26
  • アウトキャンパス・スタディ事例

教育学部「国語科教材演習」の授業で、木曽町の義仲館を見学

学校教育学科
専任講師 上月 康弘

学生たちは、「国語科教材演習」の中で最も難関の問いである「古典の学習デザインをどうすればよいか」について問題意識を高めました。これまで高等学校で受けてきた授業は、大学入試センター試験対策が主で、品詞分解などの文法の習得を中心であり、「古典が嫌い」「古典が苦手」という意識が強かったからです。

教師が「古典が嫌い」「古典が苦手」のままでは、間違いなくその教えを受ける子どもたちも、「古典嫌い」になってしまいます。今回のアウトキャンパススタディでは、それを克服するヒントを得るために、「平家物語」の「義仲の最期」の読解と歴史的背景を調べたうえで、長野県木曽町にある義仲館への見学に行きました。

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「義仲の最期」に一瞬しか出てこない「手塚太郎」は、なんと、あの手塚治虫の先祖であることを知り、一同衝撃を受けていました。

これは余談でしたが、見学を通し、テクストだけでなく、当時の時代背景や価値観を教師が共有することの重要性を実感することができました。「平家物語」を本格的に読むのは、主に中学、高等学校ではありますが、小学校の「伝統的言語文化」における学習デザインの参考になったことと思います。学びの多い、とても有意義な時間となりました。

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