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2022/08/08
  • 教育研究情報

大学院健康科学研究科(スポーツ栄養学特論)で 「セルフコンディショニングのための東洋医学(針灸・食養生)」を学ぶ

健康栄養学科
専任講師 長谷川 尋之

近年のアスリートサポートは、アスリートを中心に据えた「アスリートセントラル」の包括的な医科学サポートが一般的となり、職種を超えた連携が重要といえます。学部とは異なり、大学院の健康科学研究科は、多様な専門性や背景を持つ学生がおり、各々、異なる視点と専門性からセルフコンディショニングを見直す機会を設けることとしました。

7月30日(土)、大学院健康科学研究科/スポーツ栄養学特論の講義の一環として、中信鍼灸師会に所属する鍼灸師の上條先生、吉澤先生、今村先生を招聘し、スポーツのためのセルフコンディショニングに関する特別講義が行われました。

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講義は、鍼灸師の資格と専門性を学ぶことから始まり、セルフコンディショニングのためのツボの刺激、東洋医学の考え方に基づく食養生について、講義だけでなく、実技も含めて学ぶことができました。また、講義の終盤には、実際に鍼を体験し、その効能を実感する機会もありました。特に「灸」の概念を応用した、ホット専用のペットボトルを用いた「ペットボトル温灸」は、自宅でも手軽にできるツボ刺激として、日々の学習や研究疲れを癒すことに繋がることでしょう。

普段の講義や実験では、西洋医学の視点で学ぶと思いますが、東洋医学の概念を見聞きすることで、これまでと異なる視点を持つことができたと思います。研究は真理を追求することだと考えていますが、一方向のアプローチでは、なかなか真理に近づくことはできません。真理にある多面性に気づき、多様なアプローチを考え、実践して課題解決に取り組めるような研究者を目指してもらいたいと思います。

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