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2023/10/23
  • 教育研究情報

教育文化センターにて、「小学校国語授業づくりセミナーⅡ」の講師を担当しました

学校教育学科
専任講師 上月 康弘

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10月20日(金)、松本市の先生方を対象として「小学校国語授業づくりセミナーⅡ」を行いました。今回は、6年生の文学的文章「やまなし」の教材研究について検討しました。

「やまなし」は、言うまでもなく、あの宮沢賢治の作品です。光村図書の教科書の6年生に掲載されています。「やまなし」は子どもにとって難解と言われています。それは、賢治の独特の世界観、独特の言い回し、造語などがあり、情景や意味を形成しにくいからです。例えば、「クラムボン」一つとっても、諸説あり、未だに意味が確定できないものとなっています。

このような難解な教材を、子どもたちにどう出会わせるのか、五月と十二月の比較の仕方、作品構造上、「空所」となる題名「やまなし」への追求について、授業づくりのポイントとして触れました。研修が終わっても、残って議論を続ける先生方の様子を見て、「やまなし」の教材の奥深さを感じました。また、私が気付かなかったような表現についても議論されており、私自身も勉強になりました。

活発なご議論、大変ありがとうございました。次回は、「三年とうげ」を扱う予定です。

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