学部学科・大学院

松本大学大学院 健康科学研究科 キャリアアップ支援

高度な専門的職業人を養成する松本大学大学院健康科学研究科では、学識の深化や社会における実践力の養成を目的とした様々な学生の活動を積極的に支援しています。
院生への長期インターンシップ制度の導入や、社会人院生に対する基礎的研究能力の開発、リカレント教育の充実など、個々の課題解決に向き合う取り組みがその一例です。
より特徴のある大学院を目指し、今後さらなる充実を目指しております。

留学支援

大学院を1年間休学しアメリカに留学しました

近藤 壮太 さん
大学院健康科学研究科 2年

2014年4月から2015年3月にかけて、およそ1年間、アメリカのテネシー州にあるメリビルカレッジに留学しました。大学学部生時代に大学院進学とアメリカ留学の両方を考えていましたが、どちらか一つに絞らなければならないと思い、大学院進学に決めました。しかし、アメリカ留学をどうしても諦めることができなかったため、大学院を卒業してから行こうと考えていました。そのことを先生に相談すると、大学院を休学して行くという方法もあると教えていただき、大学院進学と同時に休学をし、1年間留学することができました。松本大学の大学院は、留学も休学の理由対象として認めてくれるため、自分のやりたいことを積極的に挑戦することができます。

アメリカでは、英語の勉強はもちろんですが、文化の違いなど、多くのことを学びました。自分とはまったく違ったバックグラウンドや価値観を持つ人と会話をすることで、私自身の価値観を大きく変えてくれたと感じています。留学をしたことにより、自分自身や自分の国、文化、宗教などについて考える時間が増えました。このことは、大学院での研究活動にも非常に役立っています。

私の研究テーマは企業内における健康づくり活動ですが、海外の論文や著書を読むときも、その国の文化や背景などを考えながら、日本ではどうかなどと客観的な視点を持つことができるようになりました。もちろん、英語の論文や著書を読むときにも、現地で英語を学んだことが役立っています。また、英語が話せるようになったことにより、帰国後も英語関連のプログラムやイベントに参加するなど、自分の行動範囲が広がりました。それにより、新しい出会いやチャンスが増えたと感じています。

留学を通じて得たもの

宮澤 武 さん
大学院健康科学研究科 2年

私は、2015年3月30日から2016年1月10日までの約9か月間、アメリカのカリフォルニア州に留学しました。まず、ロサンゼルス郊外にあるラバーン語学学校に入学し、9月末からは、カルフォルニア州立サンバナディーノ大学へと学び場を変えて勉学に努めてきました。アメリカにおける留学、留学後の日本での生活を通じて大きく2つの気づきがありました。

第一に、言語はコミュニケーション手段であり、内面を鍛えることがより重要だということです。つまり、英語は自分の考えや意見を伝える手段であり、自分自身を磨き鍛えることがより重要だということです。アメリカでの生活が3か月ほど過ぎたころ、「言語の壁」に加え、何を話すかという「会話の質の壁」にぶち当たりました。異文化の人とどのような内容を話題にすればより楽しい会話になるのか?さらに、自分をどのように表現していくべきか、ということを考えるようになりました。この問いに対して、自分は味気無い人間だなと思いました。そして、言語を勉強することと並行して自分自身を魅力的な人間にしていくことの必要性を強く感じました。そのためには、新たなことを経験したいと思い、今まで経験したことのないことに挑戦するようになりました。新たな挑戦をするにあたって、アメリカという異文化の地は最高の場であったと感じています。

第二に、言語が武器となり活動の幅が広がるということです。先日、韓国で開催された国際学会でポスター発表をしてきました。その際に、アメリカで培った英語力が役に立ちました。英語が武器となり活動の幅を広げることに繋がったのです。共通の言語を話せることにより、海外の情報を直接入手でき、その情報を自分の研究に生かすことができるのです。国際学会で話した海外の人の意見は、研究を進めていく上で有益なものでした。

約9か月間という短い留学期間でしたが、私の価値観を大きく変え、活動の幅を広くする素晴らしい経験となりました。。

長期インターンシップ

長期インターンシップで自分の課題と向き合えます

近藤 壮太 さん
大学院健康科学研究科 2年

大学院進学後、2年目には長期インターンシップとして実際に会社で仕事を経験させていただき、幸運なことに内定をいただくこともできました。私が内定をいただいたのは、長野県佐久市にあるマイクロストーン株式会社です。マイクロストーン株式会社では、センシング技術を活用し、機械や人間などの動きをサポートする事業を展開しています。その中で、私は人の歩行解析・指導に携わらせていただきました。センサーを用い、お客様の歩行姿勢を解析し、正しい歩行姿勢や補助運動などを指導させていただくという事業ですが、健康運動指導士の資格を持つ私にとっては、非常にやりがいのある仕事です。大学の研究室でも、健康教室などでセンシング技術を活用した歩行計測装置(THE WALKING)を使わせていただいていましたが、実際にインターンシップとして行うことは、責任感がより大きく、非常に勉強になっています。

お金を払って計測に来られる方に、満足していただく指導を行うことは簡単ではありません。毎回、自分の実力不足や課題が明らかになり、辛いこともありますが、良い経験になっています。自分の課題を見つけることができ、就職前に準備、勉強することができることは、インターンシップをすることのメリットだと考えています。また、インターンシップを行うようになってから、運動指導者として自分の生活も見直すようになりました。この経験を無駄にしないよう、時間のある大学院生のうちに勉強したいと考えています。 。

高等教育機関への就職

「母校」松本大学の助手として研究も継続

塚田 晃子 さん
健康栄養学科 助手

現在、松本大学人間健康学部健康栄養学科で助手をしています。管理栄養士を養成する学科で主に実験実習の補助に入り、実験器具の事前準備や試薬調製などを行います。また、日々動物飼育室の管理も行っています。学生実習とはいえ、危険な試薬を使用し複雑な実験操作も含んできます。当日は、安全面に十分配慮しながら、実験の中で様々なことに学生が気付けるようサポートしています。また、全体として実習が円滑に進むよう担当教員と連携を図ることが大切です。

大学院では、「食と長寿」の関係に着目し遺伝子レベルで発現解析を行いました。大好きな研究に没頭できた時間はとても有意義で、ここでの学びは現在の仕事に大いに生かされています。研究のプロセスは仕事や日常生活においても同じです。物事を論理的に考え、目標設定をしたらそこに至るまでの過程をひとつずつ着実に踏んでいき、結果を得てフィードバックするという姿勢が身に付いたと実感しています。研究は必ずしも良い結果が得られるとは限りません。うまくいかないことの方が多いですが、常に前を向いていることの大切さを学び、社会で働く上で必要なことを研究を通じて得ることができました。失敗をして気付けたことが自分の財産になっています。まだまだ未熟な私ですが、その経験を少しでも学生に伝えられたらと思っています。

とにかく実験が好きで、研究に興味があったことから学部3年次に山田一哉教授のゼミを選びました。さらに、2年間では満足できずもっと研究をしてみたいという思いで大学院に進学しました。進路を決める際、研究職を目指し食品企業での研究員や病院管理栄養士としての就職活動を行っていましたが、休職される先生の代替で助手として勤務するお話をいただき、本学で働かせていただけることになりました。母校である松本大学で研究職に就けたこと、学生の学びに携われることに感謝しています。現状に満足せず、より専門性を磨いていけるよう研究にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

松本大学大学院で頂いた「成長の手助け」の方法を、自分が受け持つ学生に伝えたい

小野 萌 さん
大阪大谷大学薬学部 助教

平成26年から大阪大谷大学薬学部で助教をしています。こちらで勤務できているのは松本大学大学院での学びがあったからこそです。私は大学院時代、研究テーマを「単糖によるインスリン誘導性転写因子 SHARP-2 遺伝子の発現調節」とし、研究や講義に奮闘した有意義な2年間を過ごしました。

大学院に進学した理由は、学部(健康栄養学科)時代に興味を持った糖尿病関連の研究をさらに深めたいという思いと、研究や様々な活動を通して自分の人生や将来を見つめなおしたいという思いを実現できる環境だと感じたからです。在学中はセミナーや抄読会、学会発表などを通して、研究に勤しむだけでなく、対象者に合わせた伝え方をすることがいかに重要かを学び、自分が知識をもっているだけでは相手には何も伝わらないということを痛感しました。「人にモノを伝える」ことの難しさを理解した上で、修士論文発表会において学生としての集大成を迎え、それらの取り組みが今につながっていることを嬉しく思います。

就職当初は知らない土地での暮らしや仕事内容が自分に勤まるのだろうかという不安が大きく、寝付けない日々も続きましたが、就職して今年で3年目となり、地域や職場環境にも慣れてきました。今では周りの先生方にも支えていただき、研究に関する新しい方法や知識を身につけたり、学生と研究内容についてディスカッションをしたりすることで、自身の成長にも繋がっています。教えることの難しさも、理解してもらえた時の嬉しさも自分のものだけではないと思うと、改めて責任を感じます。また、職場では自身の研究を進めるだけでなく、学生実習や卒業研究の指導、薬学部特有の取り組みなど、慣れない仕事も多くこなすことが任務です。今まで自分がしてきたことよりもはるかに高いレベルを要求されることもあり、しばしば能力不足を感じますが、そういった経験もふまえて自分自身のビジョンを明確にしようという意識も出てきました。

「教育」は目に見えにくいものではありますが、遺伝子が親から子へ受け継がれていくように、代々伝わっていくものだと思います。私自身が在学中に成長の手助けを頂いた方法を今、自分が受け持つ学生に伝えることができるので、私もほんの少しでも相手の人生の糧になれればという気持ちで接しています。特に将来、医療現場やドラッグストア等、人と関わる仕事に就く学生が多いため、大学で専門知識を身につけるのはもちろん、人の気持ちに寄り添いしっかりとした社会生活を営む力もつけてもらいたいという気持ちが強くあります。就職すると、学生の時よりもはるかに周りの協力や理解を必要とすることが増えるので、協調性をもって活動する力、協力してもらうための情報発信力や伝え方、人柄は非常に大切だと感じます。その力は学ぶというより、経験を積み重ねて身についていくものなので、学生のうちに失敗を恐れず様々な立場の人と関わる姿勢を持つことで、専門知識と相まって、社会に必要とされる人材になっていくのではないかと思います。

社会人になった今でも、母校に戻れば温かく迎え入れてくださる先生方や職員の皆様、同期や後輩がいます。そして学会等で所属していた研究室メンバーの活躍ぶりを見ることは刺激になり、自分自身の活力にもつながります。研究と教育の両立は難しく、どちらかに偏りがちになっていないか意識をしながら過ごす毎日ですが、アカデミックな領域で専門知識を活かしながら、研究・教育に携われることは私にとっての幸せです。在学中にお世話になった先生方には本当に感謝しています。

競技に取り組む学生たちに栄養管理の適切な指導を心がけています。

田中 さくら さん
日本体育大学体育学部 助教

平成27年度に松本大学大学院を卒業してから1年間、大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学泌尿器科で実験助手として勤務していました。28年度からは、日本体育大学体育学部健康学科のスポーツ栄養学研究室の助教を勤めています。主にスポーツ栄養学の授業補助や研究室ゼミ生、院生の指導を行っています。大学の特性として、ほとんどの学生が競技に取り組んでいます。日々の練習や試合でのベストパフォーマンスの発揮や、怪我の予防を考えたときに、適切な栄養管理はとても重要なことです。ですので、学生自身が自分の栄養管理にアプローチできるような、実践で活用しやすい指導を心がけています。

松本大学大学院に進学したきっかけは、スポーツ健康学科在学中に取り組んだ卒業研究です。文献を読むだけでは得られない、実験を行うことで視えてくる事柄に面白さを感じました。また一つ一つの研究の積み重ねが、実際の現場で活用されています。その基盤ともいえる部分で将来仕事がしたいと思うようになり、進学を決めました。進学後は学内での先生方のサポートだけではなく、他大学で測定をさせていただき、実験に必要な技術を外部の先生からも指導していただきました。こうした多くの研究者との交流がとても刺激となり、研究意欲を強くさせました。充実した日々を送り、希望の職業に就けたのは、このような研究に没頭できる環境を提供していただいたからだと思います。

学生生活を終え、今度は自身が指導をする立場になりました。受け売りですが、この立場になってからよく頭に浮かぶ言葉があります。それは「恩送り」です。受けた恩をその人ではなく別の人に送ることです。在学中は多くの経験と交流そして笑いをいただきました。これまでいただいた恩は数え切れませんが、少しでも今の学生に送っていけたらと思っています。知識不足や伝え方の難しさを感じることもありますが、研究と同じように、それも経験として積み重ねていきたいです。

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