2026
07.15
教育研究情報/アウトキャンパス・スタディ事例
健康栄養学科1年 アーリーエクスポージャー(早期体験学習)~陸上自衛隊「野外炊具」を見学~
健康栄養学科
助手 兒玉 純子
2026年6月3日、健康栄養学科1年生は陸上自衛隊松本駐屯地(長野県松本市高宮西1-1)にてアーリーエスクポージャー(早期体験学習)を実施しました。台風による悪天候にもかかわらず、部隊見学の受入れをしていただきました。

自然災害が各地で発生している昨今、被災による健康・栄養課題が顕在化しており、被災者に対する栄養・食生活支援の体制づくりが求められています。自治体からの災害派遣要請により自衛隊が給食支援(炊き出し)を実施する場合は、自治体が準備した食材や献立に基づき、自衛隊が保有する野外炊具により調理した給食を被災者に提供します。炊き出しの栄養管理には行政栄養士等が関わります。
今回のアーリーエクスポージャーは、災害級台風の可能性があるなか実施されたこともあり、災害時の栄養・食生活支援を担う管理栄養士としての役割と関連職種の方々との協働作業の重要性について、より理解を深める機会となりました。


初めに、『自衛隊』についての概要説明がありました。〝陸上自衛隊の組織と即応体制〟〝災害派遣の仕組み〟等、モニターに映像を映しながら、隊員さんがわかりやすくお話してくださいました。災害派遣活動の体験談として「御嶽山噴火による災害派遣は、火山灰のなか捜索・救助活動を実施し困難を極めた」と伺いました。
その後、野外炊具を見学しました。




災害派遣活動の給食支援で使用される野外炊具は、6個のかまどや万能調理機等を搭載した器材であり、炊飯・汁・揚げ物・炒め物・煮物等の大量調理が可能と説明がありました。実際に釜を持つなど、器材に触れる体験をさせていただき、調理する様子をイメージすることができました。
駐屯地内を移動するため、大型トラックに乗車しました。
また、隊員さんが野外演習や災害派遣活動時に携行する糧食品の紹介がありました。糧食品について、多くの種類があり長期保存が可能なこと、人気のあるものや食べ方、簡易加熱剤の使い方を伺うことができました。そして、戦闘服の試着や背嚢を背負う体験、給水トレーラーの見学、高機動車の試乗もさせていいただきました。


松本駐屯地で学んだ学生の声(印象に残ったこと)を紹介します。
〇 呼び出しがあったらすぐに準備をして出動することやいつ起きるか分からない災害、危険な場所への出動のために毎日大変な訓練をしていることがすごいと思った。
〇 御嶽山の救助活動で、足場の悪い中、何日もかけて被害者を助け出そうという姿がとても印象に残った。
〇 実際使っている車やリュックや食べ物などを近くで見ることができてよかった。リュックも意外と重くてこれを持ちながら救助に行くのかと思うと大変だなと思った。
〇 災害は全てを防ぐことはできないことを再確認し、備えることの大切さについて改めて考える機会になった。
〇 人と食事の密接な関係と、災害時にも食事を摂れるようにすることの重要性を知った。
〇 野外炊具はご飯を炊くだけでなく、煮る茹でる焼くなど様々な調理法が可能であること、さらに野菜を洗ったりカットしたりすることも可能であることにとても驚き印象に残った。
〇 炊事車の見学やトラックでの移動などなかなか体験することの出来ないことを経験することができて、とても印象に残った。


最後に、悪天候のなか快くご対応をいただきました隊員の皆様に感謝申しあげます。
2回目のアーリーエクスポージャーは、少し慣れてきた1年生の様子をみることができました。現場での体験を、これからの学びにつなげて、充実した大学生活になることを期待します。

